「ウチは短大しか受けさせないので」
「大学は行かせるつもりは無いので、専門学校だけ」
「公立中高一貫校だけしか受けません」
「都立高校しか受けません」

世の中には、いろんなご家庭があるもので、それぞれご事情もあって、それなりの進路計画があるのでしょう。それを一概にこちらの価値観で物を言えないのが辛いところですが、それでも一ついえることがあります。

それは、若い間に「目を閉じてはいけない」ということ。
知っていて選ばないのと、全く知らないで過ごすのは大違い、雲泥の差であるということです。

例えば、都立高校しか受験しないから、私立高校を見たり見学したりする必要は無いと言い切る方は多いものです。

しかし、果たしてそうでしょうか?
それは正しい選択方法を学んでいるとは到底思えないのです。

私立高校には私立高校の良さがありますし、私立高校も一つ一つ個性があり、内容もレベルも方針も校風も雰囲気も全部異なります。
数多くの選択肢の中から、きちんと比較対照となるものを全て検討した上で、最良だと思われるものを選び出す能力というのは、実は最も真剣に対峙するものが「受験」だと思います。

もしかしたら、親御さんに「余計なものは見て欲しくない」という思惑があるのかもしれません。しかし、それは、将来お子さんの成長にとって弊害となって現れてくるのは必至です。全て「お母さん選んで…」という子になります。ずっとこんなことじゃ困るのですが、実際、選べない子、選択を誤る子、下手な子は多いものです。

今や「情報化」ではなく、「情報社会」。
溢れるばかりの情報の中から、ことの真偽をよく見きわめ、正しい判断をする能力が強く求められている現代。自己選択が出来る子を育てるのは、子どもを大人の害悪から守る手段でもあります。

たとえ都立志望でも、私立の良さも知るべきでしょう。
都立志望が経済的理由であるとすれば、私立に「特待生」制度があることを知った生徒は、驚愕どころか感動すらすることもあります。私の教え子でも、私立の特待生で進学した子は何人もいます。

この機会に、しっかりとした情報の集め方を教え、判断基準を与えて、大人の選択が出来るこどもを育てる必要があります。

大人が大人になる必要がありませんか?