546aed8e.jpg秋ですね。

谷中墓地の緑も、徐々に黄色く色づいてきました。ここ数日の急激な涼しさで、紅葉が始まったのでしょうか。とにかく、黄色い葉が現れ始めました。

小学生の頃、この、残暑が終わった後の涼しい気候の頃、妙に心が躍ったのを覚えています。今でも、この秋の涼しさ、それも秋雨が降る頃になると、少々心がワクワク。「漂泊の思い止まず」というところでしょうか。

まだ緑が残っているのに、気候は肌寒いくらい。長袖に着替え、上着を羽織ってみたりするのですが、歩けばまだまだ暑くなる… こんな頃、自転車に乗って近所を駆けずり回っていたのを思い出すのです。

そして、夏の頃と同じような調子でいると、あっという間に日が暮れてしまうのも、幼心に心細さを感じました。自転車を飛ばして、真っ暗な道を家へ急ぐ、その焦りは、芥川龍之介の「トロッコ」に出てくる良平に近いものでした。

そして、家に帰ったときの、家のあたたかさ。
お風呂に入って、ご飯を食べて、TVを観る幸せ。

結構好きな季節だったと記憶がよみがえります。
あっという間に秋。
上野駅では、JRが秋の行楽の案内を放送していました。JRも変われば変わるものです(笑)

秋の行楽。
行き先はお決まりですか?