小室哲哉氏が逮捕されましたね。まさか詐欺とは、驚きました。世界のコムロも落ちぶれたものだと悲しくなりました。

彼は、小泉元首相やライブドアのほりエモンと同類だったと思います。
つまり、壊し屋だったのです。
彼は何を壊したか?
それは音楽の「質」です。

質が悪くても、安けりゃ売れる。
そういう時代が長く続きましたし、今でもある程度はそうでしょう。
ですから、コムロは安っぽい音楽を、機械の手を借りて作ったとも言えます。チャカチャカと後ろでユーロビートみたいなリズムを付けてプログラムを組んでおけば何でも良かったわけですね。

作曲能力は高かったのでしょう。しかし、彼の作る大量生産・低品質音楽が売れたおかげで、本当に全体的な音楽の質が低下しました。
演奏力や歌唱力なんてどうでもいい時代になりました。
演奏は機械に任せ、歌は口パクでよかったのです。
だから、その辺のお兄ちゃんやお姉ちゃんをスカウトして、即席で歌手に仕立て上げてステージに上げてしまう、これがまかり通りました。

音楽の質を思い切り低下させ、普及率で勝負。彼の作戦は当たりました。
が、ダメになるのも早かったのです。だって、よく聞けば全然つまらない曲だから。

中古CDのセールなんかで表に出されているのは、かなりの数コムロ作品。シャ乱Qの作品も多いですが。この中古市場での出回り方をみれば、それがどんな曲だったかはわかるはずです。
そして、今の若いミュージシャンが、それからもう一度音楽を復興させて、テクをみがいたり、秀逸なメロやリフを考えたりはしなくなりました。

何だかぶっ壊されたまんま安っぽい音楽ばっかり。
本物志向のバンドも出てこないし、みんなモノマネバンドばっかり。
今の音楽業界は、マーケットがどんどん縮小して、レコード店CD店がどんどん閉店されているのだそうですが、人口が減っていくのですから当たり前と言えば当たり前。

しかし、「安ければいい」「有名だからいい」「皆がやっているからいい」などといった、ダイエー式の「薄利多売」の商売はもうこれからは成立しないということなのでしょう。

これからは質の時代です。本物の時代です。本物でなければ受け入れられないわけで、見せかけの美しさは必ずボロが出る時代です。もうコムロの時代もほりえもんの時代も終わり。時代は変わっている、それに気付かねばならない。それを象徴的に表した事件だったように思います。

閑話休題。
それにしても、絶頂期を知っている世代だけに、悲しいなぁ…