明日入試の小6のA君。
実に落ち着かないのだそうで、15分も前に塾に到着。

いつもは落ち着いているし、大人の対応が出来る子で、賢い子。2年間私がじっくり育ててきて、ものすごく成長を感じる子でした。が、直前、ここへ来てやっぱりソワソワ。

「やっぱりキミも普通の子だったね」
と言うと笑っていましたが、それは緊張するでしょうね。
今日もいつもどおり授業をして、明日頑張ってね!と送り出したのですが、あんなに何回も振り返ってこちらを見ている彼は初めてでした。何だか帰るのが寂しいと言うか、後ろ髪を引かれるように帰って行くんですね… 何となく切ない感じがしました。涙が出そうでした。

頑張って来いよ!
そうつぶやいて、私も次の授業に入りました。
大手の先生も、私達も、もちろん気持ちは変わらないのでしょうが、生徒との距離が近い我々は、その分一人一人にかける思いが違います。本当に我が子のような気持ちで受験に送り出すことが多々あります。

受験の季節です。
ウチの生徒は、この教室で学んだことを100%生かせるように、頑張って欲しいと思います。全力で、力を出し切って帰って来れるように祈っています。