「当たって砕けろ」という言葉があります。
失敗を恐れずに思い切って行け…という意味で使われますが、実際問題、この精神で物事に立ち向かって成功した人を見たことがありません。ですから、たぶん正解は、

「当たって砕けろの精神で突撃すると、本当に砕ける」

が正解なんだと思います。
実はこれはある本に書いてあったのですが、正に私の言ってきたことをズバリ書いてくれていたので、「やはりそうだよね…」と納得しました。

「当たって砕けろですよ!」
と言って、本当に砕けた子は数知れず。つい大人も受験直前などになると欲目が出て、「妙に下を狙うより、当たって砕けろで…」と、冷静さを欠いてしまう場合もあります。本人の実力の他、出願数や倍率、歩留まり予想、入試問題の質と相性、そんなものまで考えて、志望校変更をしたほうがいいのに…と思うこともありますが、どうもそう行かないこともあります。その時によく聞かれる言葉がこれなんです。

数字を見て… と言うと、「数字だけで輪切りにするのか!」とお叱りをいただくかもしれませんが、私たちは単なる数字だけではなく、その子の適性や学校との相性なども考慮して選択肢を出しますので、単純に倍率の低いところに行かせようとしているわけではありません。受かればいいという問題でもないですからね、進路というのは。

しかし、無謀な戦いは自己満足に過ぎず、不毛です。
「負けると分かっていても戦わなければならない」
などというドラマのようなシチュエーションではなく、自分の進路選択というシビアかつ失敗のリスクを減らすべき場面なのですから、妙なプライドと捨て鉢な態度は厳禁なのではないかと思います。

何せ、勝負はその一瞬ではなく、「3年間通い続ける」ということを前提に考えるべき選択だからです。その後の3年間を決める選択なのですから、当たって砕けてしまってはいけません。

その本にはもう一つ大切なことが書いてありました。

『人のアドバイスには、まず従ってみる』

 大事ですよね。