今朝は巣鴨の十文字学園にお邪魔してきました。雨の中多数の関係者が集まり、活気を感じます。厳しい都内の中学入試、特に女子校入試の中で、定員を上回る入学者を獲得しているというのは、何とも素晴らしいこと。期待の学校でもあります。
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 さて、言語の発生過程を考えてみましょう。

 音声が先でしょうか、文字が先でしょうか?
 答えは分かりますよね。もちろん音声です。

 原始人たちは、恐らく「ウーッ、ウーッ」「ガーッ、ガガガーッ」などと、音声パターンを一つの記号として、お互いの意思を伝達しあっていたに違いありません。体系的な言語とは言えませんが、サルやイルカやカラスなどでも、言語に近いような音声パターンの使いこなしで、相手に意思を伝え合い、危険などを回避したりしています。それを後世にまで残したり、正確に記録したり、空間移動をさせたりするために、後々発明されたのが「文字」です。音声言語が自然発生的であるとすれば、文字言語は完全に「人工的」であるのです。

 さて、では人間の記憶や学習には、どう対応したらよいのか…

 この発生過程を重視し、自然の摂理に逆らわないようにするならば、もちろん第1段階で「音声」として内容を認識し、第2段階でそれを「文字化」するのが正しい学習ステップです。
 つまり、簡単に言えば、「まず口で言えるようにする」これが基本中の基本。そして、この順序を絶対に崩さないこと。これがものすごく重要なことになります。

 ところが、「勉強が出来ない」「ボクはバカだ…」「いつも覚えられない」などと嘆く子に限って、この順序をひっくり返しているのです。文字から覚えようとするのです。はっきり言って、「無理」なのです。

 先日、わずか4ヶ月で東大に受かったという女性(もっとも、慶應義塾大学の学生でしたが…)の学習法がTVの特集番組で紹介されていましたが、ご他聞に漏れず「音声学習」中心でした。

 つまり、問題集や過去問なども、全て「書かない」のです。口で言って解いていくんですね。ブツブツつぶやきながら学習をしているのです。そして、「あとで覚えよう」などといって、ノートまとめなんかもしないのです。口で言うということは、その場で解き、分からなければその場で解答を見て解決し、口で言うのでその場で覚える… とにかく、後回しにしないというのがこの学習法のいいところです。

 英単語などはその最たるもの。英単語は、絶対に文字から覚えてはいけません。日本語を見て、口で発音できるようになるのが先。「開く」と書いてあったら、口で「オープン」と言えるかです。もちろんアクセントも含めて。そして、口で言えるようになったら、「どう書くんだっけ?」と、スペルの確認すればいいのです。最初に覚える際に文字を見なくていいというわけではありませんが、スペルは確認程度でいいのです。(つづく)