オープンゼミを11:00からスタートして、生徒のテストも実施して、あれやこれやで気がつけば21時。そんな帰りがけに、高校生の子達と話こむことに。

 いろんな話をしましたが、いろいろ視野を広げなさいという話をしました。

 話のきっかけは、生徒が増え続けているというところ。その日も入会が一人あって、お陰様でどんどん増える生徒に、以前から通っているその子も感無量という感じでした。儲かるでしょ?というので、儲からないという理由をとうとうと語り(笑)、ただ、面白かったりダイナミズムを感じるからやっているという話になりました。

 例えば、月給19万円の面白い仕事と、月給25万円のつまらない仕事。どちらを選びますか?という話。
 最近の風潮では、後者を選択する若者が多いようです。「所詮金だ」とか、「キレイごとは言えない」だとか。でも、そうでしょうか?
 まったくこの概念に当てはまらない生き方をしてきた私には全く理解が出来ません。間違いなく私なら前者を選びます。前者を選ぶと精神衛生上も良いですし、毎日楽しく過ごせます。結果、長く仕事を続けることが出来ますから、確かに目先の給与は低いかも知れませんが、トータルではきっとソコソコの生活ができるでしょう。
 後者を選ぶと、確かにその瞬間は高い給与で働けるのですが、嫌々仕事をしますからだんだんと限界がやってきます。毎日が「ストレス発散」の繰り返し。病気になるかもしれませんし、精神的に参ることもあります。最近「鬱」や「神経症」などで倒れる人が多いのも、そういう自分と仕事の「ミスマッチ」が原因ということが多いようです。何せ毎日楽しくない。すると、仕事を短期で辞めることになり、結果、「生涯所得」というものを計算すると、かえって少なくなることもありそうです。

 また、「やりたいことが無い」などという人も全く信じられないという話をしました。やりたいことが多すぎて困るというのが本当じゃないかと。
 よく例に挙げるのですが、大島渚という映画監督の文章に、「大人になるということは、自分の不可能性を確認することだ」というものがありました。

 若者に、「君たちには無限の可能性がある」なんて語る大人がいますが、そんな大人は信用ならないと。0歳、生まれたての子は「末は博士か大臣か」と言われますが、育ち方、生き方、環境によって、その可能性は成長するにしたがってドンドン狭められていきます。年をとり、大人になれば、その可能性は非常に狭いものとなりますから、若いうちに様々な経験をし、その可能性の狭まりを防がねばなりません。ボヤボヤしていると、あっという間に年をとってしまいます。

 不可能性と直面する大人。私が今からジャニーズでアイドルになることは出来ませんからね(笑)

 だからこそ、自分で可能性を狭めているような若者を見ると、悲しくもなり、いや腹立たしくも思えます。それは例えば、友人になにか誘われても、「興味ないからいいや」と断る子。最近こういう子が非常に多いですね。興味があることしかやらないというのは飽食の時代の典型。子どもが「選べる」立場にあるのですから。好きなものだけ食べればいい、そんな時代なんでしょうが、それでは自分の可能性は広がりません。

 ですから、若者は、人に誘われたら、あまり興味がなくても一度は付き合ってみて、実際に体験して、それでも合わなければ次回から止めるという生き方をすべきなのです。食わず嫌いはやめろということですね。
 私の趣味もほとんどそういうもの。ギターも友達がやっていたのを触らせてもらったところからスタート。釣りも友人に強引に連れて行かれてやってみたのが最初。競馬だって野球観戦だってマレーシアだってみんなそうです。だから友人の大切さもしみじみ分かっています。

 それからマレーシアの話になり、海外に出てみる必要性も説き、人と同じことをしていてもつまらないという話もし、そんな輝かしい未来を得るには、まず大学生にならんとな… という結論に(笑) そこへ持っていくか!

 正直、そういう話を聞ける子は成長します。
 中には、本当に人の話が聞けない子がいます。いや、最近多いですね。逆に自分の話をしようとします。経験も少ない子どもが何を語るのか…と笑ってしまいますが、そういう子は、実はご家庭でちゃんとお父さんお母さんに話を聞いて貰えていなかったり、話が出来なかったりということが多いのも事実。

 ですから、ちゃんと人の話が聞ける子はちゃんと成長します。いや、成長段階にあるということですね。自分の話をし始めたり、人の話をちゃんと聞けない子は、まだその前段階。成長するはずはありません。まず親御さんが話を聞いてあげることが大切です。

 生徒と話していると、いろいろなことを考えます。そしてこちらも気付きがあります。面白い仕事です(笑)