日ごろ生徒に言っていることも、自分のことには全然生かせていないことというのもあるものです。そして、その多くは他人に指摘されることで気づくことが多いものです。

 私は、ある塾長先生と仲良くさせていただいています。彼はちょっと全国的に名の知れた大人物。普通であれば私などがお目にかかれるような方ではないのですが、縁あって、また共通の趣味もあって(笑)、なぜか懇意にさせていています。

 彼のすばらしいところは、もちろんものすごい進学塾を展開しているのはもちろん、経営者として随所にこちらが腰を抜かすほどの緻密さがあるところ(おそらくそれは私が感じていることですが…)、そして、これまた腰を抜かすほどの勉強量です。そりゃ伸びるなぁ… と思うし、他の塾がいくらがんばってもかなわないでしょうし、一体どんな時間の使い方をしているのだろう?と思うほどの勉強量・読書量。本当によくいろいろなことをご存知です。

 そして、私のブログを読んでは、時々直接お電話を下さいます。ああしたほうがいい、こんな本を読んだほうがいいと、本当に有益な、そして私の気づかないような、また気づいているのにできていないようなことを指摘して下さるのです。

 先日も、私がブログに「ああ、時間がない!」とあせって書きなぐっていたのを見てお電話をいただきました。

 「時間がない」というのは、成功しない人の言葉なんだそうです。「時間がないから〜が出来ない」と、他人のせいにしているのだそうです。外的要因があるので、自分が〜出来なくても仕方がない…と自分を納得させているだけ。だから、何も前進していないし、そこにイノベーションも起こらない、よって成功する確率は非常に低いのだと。だから、「時間がない」という言葉は使ってはいけませんよ… とご忠告いただきました。

 確かに。そういうことを生徒にも言い続けていますよね、私も。しかしながら、急な予定が入ったからとか、今はこの仕事が優先課題だからとか、いろいろ理由をつけては仕事を先延ばしにしたり、計画的に出来なかったりしています。

 今は自分ひとりでやっていますから帳尻を合わせることは可能ですし、ある意味私のキャラで乗り切っているところもありますが、今後スタッフが増えたり、分担作業をしていくことになると、これは大事です。時間がないでは済みません。

 わかってはいることなのですが、なかなか指摘されないと自覚できないようなこと。大人でもそうなのですから、ましてや子供なら… わかっていることでも、出来ていなければちゃんと指摘する必要性を感じたとともに、私にはそういう方がいて、本当にありがたいなぁ…と思いました。

指摘をしてくれる人がいるということは、自分にとって本当に感謝すべきことなのだと思います。