最近の子どもを見ていると、他の子がどうしているか、自分だけ変なことをしていないかと、周囲を観察する力に欠ける子が多いことに気づきます。よく言えばマイペース。しかし、悪く取れば浮いてる…

 「空気を読む」という言葉がありますね。その場の雰囲気や話の流れをきちんと読み取り、おかしなこと、場違いなことを言わなかったり、人を不快にさせないこと、この言葉はそんな風にとらえることが出来ます。

 ですから、大人の世界でももちろん「空気が読めない奴」は敬遠されます。すぐに調子に乗ったり、自慢話をしたり、人の話の腰を折ったり、そんな人を言うのでしょう。あまりにも「空気」ばかりを読んで、その場その場にあわせるだけの人間はこれまた面白みに欠ける変な奴ですが、たしなみやマナーとして「空気を読む」ことは大切です。その一番の元となるのは「観察力」だと思います。

 オリジナルのものなどそうそうありません。何でも調べて、何でもまずやってみて、何でも自分で考えることがいいことだと教え込まれてきた「ゆとり教育どっぷり世代」は、今、その常識をぶっ壊すのに一苦労。本当に余計なことをしてくれたと、文部科学省を恨みたい気分です。まずは知らないことを謙虚に知る。これが重要。小学生たちと勉強していると、彼らの知識欲に驚きます。彼らは知りたいことがたくさんあるんです。それをセーブして、「教えない」「教えてはいけない」などという教科書や指導要領で行われてきた学校教育。勉強が楽しいと教える必要性があったはずなのに…

まず、言われたとおり、教えられたとおりにやってみる素直な子が一番成績を伸ばす子です。「自分で考えたやり方でやってみる」「これじゃダメ?」「こっちでもいいでしょ?」こういう子は、まずその先の発展性もありません。基礎が無いのに発展は無いわけですから。知識が無ければ思考も展開しませんし。

以前、ある作曲家の先生にしみじみとこういわれました。

「人のまねをしてみなさい」

自分たちで「オリジナル」の曲を作り、演奏し、それを仕事とすることを目標に頑張っていたころの話です。私たちが(笑) 基本がなってないと。好きなアーティストでいいから、徹底的にまねしろと。その人たちの曲なんじゃないかと思うほどの曲をかけと言われました。

「創造は模倣から始まる」

 オリジナルでなければならないという思い込みがあるから、いつまでも成長しないのです。成長するには、お手本となるもの、既に知識としてあるものを全て吸収した上で、さらに未知のものを探求していくことになります。

 「やった!オレのオリジナルだ!」

 なんて喜んでいるものに限って、とっくの昔に発見され、世間では常識になっている…なんてことは多々あります。要は自分が知らなかっただけ。勉強不足を露呈するだけの大恥です。オリジナルなんてそうそうありません。

 結論。真似することはいいことです。特に勉強においては。