1dd17b4f.jpg 久々に「読んで失敗した」という作品でした。あまりにも乱暴すぎるというか、左寄りの思想がプンプンするというか… これを堂々と「父が子に語る近現代史」と題してしまうところに危うさを感じます。

 筆者は、優秀な学者ゆえに、歴史というものをあまりご存じない(というか、マトモに学問としてとらえている)ように思います。

 私も、歴史とは「歴史的事実を羅列するだけでいい」と考えています。そこに「解釈」が加わることによって、やれ「自虐史観」だの何だのと言われるわけで、それは歴史家や検証した人間の勝手な思いが入り込んでいます。私は、歴史的な事実は事実として厳然と存在するだけであると思います。

 が、人間社会です。
 そんな簡単に物事は終わりません。歴史とは、主に国民教育として使われてきました。どこの国でも同じです。だから、歪曲されたことや事実ではないことも、「歴史」として語られます。隣国を見ればその有効性も確証出来ますね(笑) 絶対にあり得ない事件を責め立てられ、日本が謝ってしまうのはあまりにも滑稽ですし、それを容認してしまうこの筆者も、若干「染まっている人」なのだと思います。この父が語る歴史は、ホントに実に危ない。

 この筆者は、そういうことがほとんど分かっておらず、自分の狭い歴史観の殻に閉じこもる「たこ壷」史観に近いのではないかと思います。

 危うい歴史の解説本。

 実は読んではいけない本でした(笑)