fdbced58.jpg「1か月本読まず」52%…読売調査

なんだそうです。

読まなかった理由(複数回答)は、「時間がなかった」46%(昨年51%)、「読みたい本がなかった」21%(同21%)、「本を読まなくても困らない」16%(同18%)などの順に多かった。

ということらしいのですが、本を読まない人間を、私は基本的に信用していません。というか、根底となる知識教養においてかなり劣っていることが多いので、友人としては全く気にならないのですが、仕事をする相手として、また部下としては全く信用できません。また、仕事柄ほとんど「使い物にならない」というのが現実。知的好奇心・知的興味があってしかるべしだと思うのです。

特に、「読みたい本がなかった」と答えた人間は、小さなことへの知的好奇心や、本との出会いの感性が著しく低いと感じます。要はセンスの問題。

なぜこの期に及んで「華岡青洲の妻」(有吉佐和子/新潮文庫)を読んだのか。書名は知っていました。が、何だっけコレ?くらいの感覚でした。

先週の妻の入院中。付き添いの人間って、暇なんですね。けっこう。で、妻は全身麻酔で手術だったのですが、その麻酔科の先生がインフォームドコンセントのために持ってきた小冊子に、華岡青洲が載っていました。世界で初めて全身麻酔による乳癌摘出手術を行ったのが華岡青洲。アメリカやイギリスで全身麻酔が行われたのは華岡から40年ほど経った後だそうだから、大変な偉業です。

その人体実験に名乗り出た青洲の母と妻。妻は結局この実験が原因で視力を失うのですが、一見美しい親子愛のように見える嫁姑関係の複雑さを、女性の目から見事に描いているのがこの「華岡青洲の妻」なのです。まさか、妻の手術絡みで1冊読むことになるとは夢にも思いませんでしたが、華岡青洲の偉業があればこそ、妻が無事に痛むこともなく手術を受けられたのだと思うと、じわじわとくる感動があります。

「本を読まなくても困らない」16%

なんて、既に感性が衰えています(笑)
何でも好奇心を持ってみることが大切だと思います。