もし、楽で高給な仕事があったら、やりますか?
 まぁ、ふつう「やりたい」という方が多いでしょうね。仕事内容は非常に楽。でも、こういうものです。

 「ある部屋で、1時間ごとに1つ、パイプからボールが出てきますので、受け取って部屋の片隅に置いておくこと。」「1日8時間労働。日給は10万円」 月に10日だけ働いて下さい。ということは月給は100万円、年収1200万円です。休まず働くとボーナス300万円が出ますので、年収は1500万円になります。

 ただこれだけです。
 さて。あなたはやりますか?
 もちろん、仕事ですので、ボールが出てくる間に何か別のことをしているわけには行きませんが、頭を使うことも、何か工夫することもありません。何の努力する必要もありませんし、誰でも何も準備をしなくてもできる仕事です。 変化も必要としません。

 残念ながら、私はしません。
 確かにお給料はいいですね。しかし、この1日8時間、月間80時間が苦痛でしかありません。虚しいといってもいいでしょうね。だって、自分である必要性がないのですから。ただ自分の生きている時間とお金を交換するだけの仕事。それって、何か楽しいですか? 自分の限られた人生という時間に、何かプラスに作用しますか?

 「現実は厳しいんだ」「生きていくのに必死なんだ」ともっともらしいことを言って、できない理由を探して納得するのも「人生」ですから、あえて否定する必要もないでしょうが、「楽しくない」という時点で私の生き方にはまずありえない仕事だと思います。

 まぁ、実際はこんな仕事はありませんが、仕事というものは好き嫌いじゃなく、生きるお金を稼ぐ手段だ、というような「仕事観」を持っている方は、自分自身で「面白い」と感じることが出来ない人生を送っていいのだろうか…というジレンマから抜け出せないことが多いように感じます。

 本来、仕事は面白いものですよね。何か自分がしたことにより、「お金が稼げる」という面白いもののはずです。ところが、いつの間にか「仕方がない」「苦行」になっているように思います。果たしてそうでしょうか? いや、それって面白いでしょうか? そしてそんな面白くもないことを我慢してやることが、自分の人生にとってプラスなんでしょうか。

 勉強も同じこと。やりたくないけど、入試があるから仕方なくやる苦行… そんなふうにしか勉強をとらえられない人は、残念ながらロクな結果が残せないというのが正直なところ。だって嫌々やっているのですから。面白いと思ってやっている子とは大差がつくのは当然でしょう。人間、楽しくないことは身にもつかないし、楽しくないことは続かない、ゆえに結果が出ないという、とにかく酷いマイナスのスパイラルに入っていきます。

 本来、知らないことを知るのは楽しいこと。子どもは幼少期に何でも興味を持ち、「何それ?」としつこく聞いたものです。

 努力のし甲斐があって、工夫を凝らして成果を出そうと努力し、頭を使うこと、これが求められる仕事が「おもしろい仕事」であり、「やりがいのある仕事」なのです。勉強も、努力と工夫が必要です。努力と工夫をしないからつまらないのです。つまらなくしているのは自分。この苦行と思われているものから逃げ回っているようでは一生苦行で終わります。

 面白く勉強し、面白く働き、面白く生きる。そんな生き方を教える大人がいてもいいのではないでしょうかね。