ここ数日間で、「なかなかうちの子、考えなくて…」というご相談を受けました。中学生も小学生も。考えないというのは、主に「国語の文章を読もうとしない」「すぐにわかる問題以外は取り組もうとしない」「文中にある数字を適当に組み合わせて計算する」「単位が違う、表し方が違うなどという問題は必ず間違える」 こんなところでしょうか。

 確かに、考えない子が以前よりも増えてきているように感じるのは、何もお母さんばかりではありません。逆に言えば、お宅のお子さんだけの傾向ではないのでご安心いただいていもいいのです。

 ただ、考えない子を何とか考えるということろまで行かせてきた私たちは、子供がなぜ考えないかの一つの理由を把握しています。あくまで数多くある答えの中の一つなんだと思いますが、ある一面の真実でもあると思います。

 それは、「大人が考えさせていない」のです。

 考えた経験がない子が初めてものを考えると、ものすごく時間がかかります。いつまでも答えが出なかったり、ヒントを与えなければ視点が変わらなかったり、とにかく時間がかかるんです。下手をすると1週間以上考えても答えが出ないことが多々あります。これに大人のほうがなかなか付き合い切れていないというのがあるのではないでしょうかね。

 また、いたずらに「スピード」重視をあおられている子も、まず考えません。そういうタイプの塾も世には多数あるようですね。TVCMで有名だったり、授業料が低廉で通わせやすかったりするのでしょう。それで成功した子もいるんでしょうね。ですから否定はしませんが、桜学舎の小学生はこういう学習を低学年で経験している子も少なくありません。

 この矯正は時間がかかります。いや、本当に…

 「スピードさえはやければよしとはさせない」
 「当てずっぽうは許さない」
 「問題を読まないで解答することなど許さない」
 「○がつけばいいというものではない」 

 これを徹底させるのだけで半年以上かかる子もいます。何度言っても癖が抜けない子もいます。小学生の学習、特に低学年で身に着けた勉強法はかなり将来にわたって影響が大きいですね。

 顕著にこの傾向が残ってしまうのが「国語」です。とにかく読まない子、下手をすると「文字」や「文章」を算数の「記号」と同様に理解している子が時々いて驚きます。それじゃ国語はできないよなー… そう嘆くこともあります。

 この傾向があったAくんが、今回、模擬試験でライバルBくんを2回連続で抜きました。「考えない」「読んでない」と言われ続けてきた子でしたが、真面目に努力している姿は見えていました。報われるといいな…と思っていたのですが、この春、2回も逆転したのは大きな自信になったようです。

 「ほらほら、また考えてないよー」
 そう言われて、ちょっと恥ずかしい思いもしたでしょう。でも、頑張っていたAくんは、休まずコツコツと私の言うことを聞いていました。そう簡単には結果は出ませんが、桜学舎はちゃんと先生が隣にいて、思考過程や勉強過程を見つつ、考えさせながら、また考える手順・手本を見せながら学習を進めています。

 スピードよりも思考。
 スピードよりも正確さ。
 理解が大切。理解後に暗記。
 分かって、覚えていることは、処理スピードも自然に上がります。