夏休みは是非読書をして頂きたい。そう思います。
とにかく、とにかく今の子って、本を読みません。どうしてこんなにも読まないかと、驚きます。読書の意味、効用を教えられていないのですね。本を読む意味が分からない子も随分と見かけます。

読書と言うと、どうしても「小説」を読もうとする人が多いのですが、残念ながら小説を読んでもあまり意味はありません。いや、感性的なものが養われるという点で、突き詰めていくと最終的には小説へ行きつくのですが、それよりももっと手前にあるハードルが、「役立つ読書」です。

知識教養として必要な読書は、初学者や若き学生たちには大変有効な「疑似体験」になるのです。

よく、「やりたいことが見つからない」「何をしていいか分からないらしくて…」などというご相談、ご質問を受けます。やりたいことが見つからない学生は、大学生になっても数多く存在しますし、大学を卒業した後でも「自分探し」などと称してさまよっている子達も見かけます。

彼らの共通点。
それは、本を読んでないこと。

世の中の興味あることを全て経験して回ることが出来るほど、人生は長くありません。アフリカに興味があってもアフリカまですぐに行くことはできないでしょうし、戦場カメラマンの職業体験も出来ません。火山の研究に興味があっても噴火口に行けるわけでもなく、株取引も学生では出来ません。会社を作りたい人も、伝統工芸に興味があっても、すぐにそれを体験できるわけではないのです。また、一つ一つ経験していたら、それだけで人生が終わってしまいます。

読書は「知識教養」というから無意味に聞こえるのであって、「バーチャル体験」だと思えば、最も手軽な経験なのです。持ち歩き、どこでも未知の経験ができるものです。だから読書をたくさんしている子は、この未知の体験を数多くしているため、多くの経験の中から職業観や学習観が育ってくるのです。いわば、ガイドブックと同じ。

ガイドブックを読むと、実際に行きたい場所が分かってきます。ガイドブックの中にある場所でも、本当に自分が興味を持って「実際に行ってみたい」と思う場所とそうでない場所があります。だからこそ、多くのガイドブックを読むべきで、その多くの中から自分の本当に行きたい場所をあぶりだしていければいいのです。

ですから、「文庫」ではなく「新書」をたくさん読んでほしいと思います。タイトル買いOK。むしろ奨励。そして興味に従って読めばいいのです。つまらない本だったら、途中で読むのをやめる勇気も必要です。つまらない本に付き合っている暇はありません。読書経験の浅い人は、よく「全部読まなければ…」と思って無理につまらない本を読み、結果的には読書嫌いになる傾向がありますが、これは愚の骨頂。つまらないのは、その本が悪いのです。ですから途中でやめて、もっと面白い本を探しましょう。

この手の読書は、将来参考書を読んだり、学術書、ビジネス書を読んだりする時にその力を大いに発揮することになります。小説読書ではなく、私たちは圧倒的に「実用的読書」の力が求められます。仕事をし始めたら、非常に重要なこの力。私も月間平均で10冊程度は何かしら本を読みますが、圧倒的に仕事に生かされる読書が多いものです。

読む本に困ったら、是非千駄木の「往来堂書店」
http://www.ohraido.com/
に行ってみて下さい。私の自宅の近所の小さな書店なのですが、個々の品ぞろえは絶品です。よくもまぁ、これだけ面白そうな本を揃えますね…というくらいのセンスの良さ。ゆっくり見て回ると楽しくてしばらくいてしまいます。小さな書店なのに、平気で1時間ほどは物色できます。

現在独自のキャンペーン「D坂文庫」と「大人顔負けお受験セレクション」を実施しているようです。お受験セレクションは、中学入試で出題された書籍を揃えています。実に面白そうなもの。私も数冊買ってしまいました。迷ったら、また何か面白そうな本を見つけたかったら行く往来堂。近隣は無料配達もしてくれるという便利さです。

中高生。新書10冊。
小学生にも読ませたいと思います。
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「さくらのまなびやNeo」
http://ohgakusha.blog.shinobi.jp/
へお引越し中です!
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