今朝。
本当に不思議な体験をしました。

昨日、千葉時代にお世話になった塾長先生の告別式に出てきました。元々体調はあまりよくはありませんでしたが、午後出社後、急に背中に激しい痛みが。とにかく痛いんです。筋肉痛とは違う、何というか、剣山を押し当てられているような痛み。ついでに、肋骨の内側からも剣山を当てられているような痛みが。

経験したことが無い痛みではありません。以前タバコを吸っていた時は1年に1〜2回、死ぬかと思うほどの痛みにのた打ち回り、1分もしないウチにケロっとしていることがありました。言われたのは「肋間神経痛」 そんなもんなのだろうと思っていましたが、昨日はそれが背中にも来た感じでした。

背中の痛みは危険です。
心筋梗塞の前触れ。一番怖いと言います。ですから、心筋梗塞、来るか!とドキドキしていましたが、帰宅するあたりで一時的に痛みが和らぎました。夕食時は気にならず。そして帰宅。

何故かベッドでゴロリと横になり、TVを見ていたらそのまま熟睡。何をしても起きなかったそうですから、相当な熟睡。そして朝。結構早めに目覚めてしまいました。
「まだ早いじゃん!」
そう思ってもう一度うつぶせに横になると、背中に重み。
え? と思うと、あの痛みがまた襲います。
まだ治ってないのか…
そう思っていると、何と、昨日の先生の声。そんなに大きな声ではないのですが、彼の高い声が何かをしゃべっています。

ああ、そうか。
私は分かりました。

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もう事後ですから書きますけど、彼とは1年前、ちょっと間接的にやり取りがありました。

彼は余命宣告をされていた癌でした。
昨年夏、彼は自分の塾の事後処理に一生懸命でした。その気持ちは分かります。そして、某所の教室を、私の友人に譲りたいと申し出てきたのです。

その教室。
私も少なからず因縁のある教室。私はその近隣の塾に勤め、就職までしました。当時、彼の教室は隆盛を誇り、かなりの生徒数を誇る大手でした。そこを、私の友人に譲ると。で、その友人からは相談を受けました。

私は、「やめておけ」とアドバイスしました。
無理です。経営やお金ということには全く(失礼!)無頓着な人。勉強好きが高じて塾を始めたという奇特な人。経営などできるわけがありません。ましてやお家賃がその塾の売り上げの50%を超える状態。そんなの無理でしょ! 

友人はスペースが広がったり、看板を出せたりで夢広がっちゃってますが、冷静になれと、千葉まで何度も足を運びました。仲介に入っている不動産屋にも一緒に出向き、条件の不利さをしっかりと確認してきました。そりゃ無理だよ…

結局、友人は塾移転・拡大をやめました。
私のアドバイスを聞いてくれた感じです。
これでよかったと、私の判断は決して間違っていなかったと思います。
友人として、正しいことをしたという自信もあります。
もっと準備していて、それで渡りに船ならいいけれど、移転ありきで話を進めていいことははない。

ましてや、私の失敗からの大きな学習。
「もらった話には絶対乗ってはいけない」

他人にメリットを差し上げる人なんて、原則いませんから。
「オタクにもメリットがあると思うよ」
この言葉は信用できません。メリットは少ないと思います。

私は正しかった。
しかし、亡くなった彼からすれば、私が余計なことをした…と思っているのではないかと思ったのです。彼が私の存在を知っていたかは分かりません。私の勝手な思い込みなのかもしれません。しかし、何となく私にも心残りがありました。彼もあったでしょう。

告別式に出て、私は彼の姿を見て、何も話が出来ませんでした。
心の中でも。
ごめんね、N先生。
その一言をかけて差し上げられなかった。何だか、ふわふわした気持ちで式に出てきました。

だから、「ついてきちゃったのかな…」
そう思います。

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彼の声が聞こえたので、ああやっぱり。そう思った私は、まどろみの中で、
「N先生、ごめんね。でも、友人は守りたかった。あれはズルいよ…」
と、少し話をしました。

話し終わった瞬間、背中と肋骨の痛みが、嘘のように消えました。
本当にびっくりするほど、スッと消えたんです。
体中の筋肉が緩む感じ。ビックリするほどの身体の軽さ。

そして、ベッドの足元に、トンという感触。
ベッドの上に乗っていた人が、床にトンと降りてどこかへ行ったような感覚がして、「あれっ?」と思い、振り返ると誰もいませんでした。

心残り。
こういうことってあるんですかね。
私の勝手な思い込みなのかもしれません。
しかし、私が言いそびれていたことをわざわざ聞きに来て下さったのかもしれません。

明るい笑顔で、若かった私にも声を掛けて下さる先生でした。
ダンディで、おしゃれなイメージ。
千葉では一時期黄金時代を築いた先生。
そして、千葉の学習塾協同組合を現在の形にまで発展させた立役者の一人。功労者です。

まだ若い。
私の父などよりもずっと年下でした。
本当に心からご冥福をお祈りしたいと思います。

それにしても不思議な体験でした。

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