最近塾内で話題に上りますが、小学生の生徒で、物事の手順が負えない子というのが目立って来ました。3年生あたりから6年生まで、とにかく書いてあることや聞いたお話のストーリーを順番通りに追えなかったり、手順をきちんと順序良く追えなかったりするのです。

 特に問題が顕著になってきているのは算数の文章題です。国語力の欠如だと思うのですが、現象は算数に顕著に表れています。
 たとえば食塩水の問題。
 A,B,Cの3つの食塩水があって、それぞれ同量を汲み出し混ぜると4%になると。その後同量を戻すと、Aは何%になるかという問題。他の数字も問題に出されているので、解答にはそれほど時間がかからないはずなのですが、いつまでも分からないというばかり。

 こら。
 そこ、座れ。
 そういって、ひとつ一つ手順を追わせると、これが全然分からないのですね。同量の食塩水を汲み出すのですから、それぞれどのくらい食塩が移動するかを考えてほしいのですが、それ以前の問題。異なった濃度の食塩水を同量混ぜるとどうなるか、その次に残りをどうするのか。結局どこの何を求めるのか。一つ一つ手順を追えずに、適当に出てくる数字をつなぎ合わせ、掛けたり割ったりしているだけでは決して本質的な理解は出来ません。

手順を追えないのは算数では致命傷。
幼いころから、きちんと言葉で指示し、ちゃんと手順を追わせる訓練をさせねばなりません。本の読み聞かせやテキストを丁寧に読むとか、いろいろ方法はあります。幼いころから、国語力だけは育てましょう。徹底しましょう。

ご家庭では、いっぺんに指示せずに、順番に手順を指示(指示は全て一通り流れを伝えること)を出し、ひとつひとつこなす癖を。

それが他の教科に波及します。
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