「オマエの目玉はどこについてるんだ〜!」と叱られる子が何人もいます。目の前に書いてあることを全然見ていなかったり、一度出てきた感じが読めなかったり、行が変わってしまったら正しく読めなくなったりと、まぁ、小学生を見ているといろいろな事件が頻発します。最近一番笑えたのは、「北海道」が途中で行が変わって「北/海道」になっていたところ、「きた・かいどう」と読んだ子がいること。こらぁ〜!とツッコミを入れられていましたが、爆笑になったのを思い出します。

さて、そんな子達。みんな最初は大変なことになっているのですが、その中でも、もう既に小さな成長が見られる子がいます。

例えば、全然音読が出来ない子。桜学舎は小学生の理科や社会のテキストは基本的に音読させます。少しずつ部分的に分担して読ませますが、しつこくしつこく、毎回毎回音読をさせるのです。
今年もやり続けていますが、2月から始めた子がもう成長を始めています。つっかえつっかえしか読めなかったものが、ところどころ2行ほどスラスラ読める部分が出てきています。私たちはこういう部分を見逃していません。ここが大切な気がしています。

そして、本人の居ないところで褒めます。「あいつ、すごいよなー。成長してるもんなー」と。直接褒められる用も信憑性もありますし、何より本人がうれしいのです。お世辞ではないですからね。もちろんこれは、そういう認識が甘い子への忠告でもあり、また出来ない子をバカにしてしまう子への釘刺しでもあります。

すると、本人は明らかに今までよりもしっかりしてきますし、自信も持ち始めます。最初は確かに「これでもか!」と叱られることもありますし、涙をポロポロこぼすこともあります。これでひるんでいちゃ教育は出来ませんし、「サービス業」になってしまいます。親御さんも、ここでひるんで、「私が言い過ぎたのかしら…」と手を緩めてしまう方がいますが、そうなるともう子どもはアウトオブコントロールになります。最初が肝心。そして、最初にきちんと厳しく躾けておけば、後々苦労が減りますし、ゆるくなったとしても、「オマエを信用しているんだよ」という大義名分が成り立ちます。

ルールをきちんと明示して、躾は厳しく。そして小さな成長を見逃さず、褒めてあげること。これだけで子どもは大きな改善を見せるはずです。