意外なことかもしれませんが、今お預かりしている小学生の中で、時計を読めない子が何人もいます。

時計があるにもかかわらず、「今何時?」と聞くので、おかしいなぁと思っていましたが、実はよく聞いてみると、時計が読めないのです。全く。百歩譲って、何時くらいは読めます。短針が10を指していれば10時というのは分かります。しかし、長針が10を差しているので「50分」という読み替えが出来ないのです。これは困った問題です… 読み替えが出来ないというのは、後々の能力的にも大きな影響を及ぼします。

目盛を読めない子も多いですね。定規で長さを測れない子がいた時は本当にビックリしました。スタッフが、定規で測る問題をやらせていた時のことを話してくれましたが、答えが全部1センチ違うのでおかしいなぁと思ったところ、0センチのところも数えてしまっていたとか… これはもう教科書や授業で教える内容じゃないですよね?

そんなものを数え上げたらきりがなく、牛豚鶏肉の見分けがつかない子、煮る焼く茹でる炒めるの違いが分からない子、キャベツとレタスを見分けられない子、アジとイワシの区別がつかない子などなど、腰を抜かすような子も実際います。

こうなるともう、コンニャクはあのブヨブヨのまま筒の中に埋まっていると思ったり、パイナップルは木からぶら下がっていると思ったり、かまぼこの原材料が魚だと知って驚愕したり… もう大変なんです、実は。

でも、勉強が出来る子は、実はこういう「当たり前のこと」をきちんと知っているし、出来ています。こういうことも疎かにしておいて、「勉強しなさい」も何もあったものじゃありません。

また、「読み替え」が出来ないというのは大変困ったもので、物のたとえや別のシチュエーションに置き換えてみるということが出来ないということですね。これが詰まるところまで行くと、「相手の立場になってものを考えられない」ということになります。

最近の子は、兄弟が少なくなった分、親御さんが手をかけ、大切に育てているので、「お子様」になっているという指摘をする人もいます。しかし、一体「何様」のつもりなのかということもしばしば。桜学舎は、保護者はお客様ですが、生徒はお客様ではありませんので、躾が出来ていない子はビシっと躾けます。塾の役目じゃないのかも知れませんが、それこそ時計の読み方、肉の見分け方だって教えます。それが必ずや「学ぶことの大切さ」「学びに対する興味関心」につながっていくのだということを知っているからです。机上の勉強だけしておけばいい、そんな教育は残念ながら上手くいきません。

是非ご家庭では、こういう「基本的なこと」も教えてあげてください。是非親子でスーパーへ、商店街へお出かけください。そして「常識」を身に付けさせてあげてほしいと思います。