大学入試:国公立大、2次の学力試験廃止 人物重視、面接や論文に−教育再生会議検討
http://mainichi.jp/feature/exam/news/20131011ddm001100037000c.html

大学入試改革が5年後をめどに行われ、センター試験が廃止されるという話が出ていましたが、教育再生会議が今度はこんなことを検討し始めたというニュース。

「暗記・記憶中心の入試を2回も課す必要はない」
と、学習塾出身の文科大臣殿がおっしゃったそうですが、国立大2次試験をご覧になったことがないのでしょうか?(笑)

「暗記・記憶中心の入試」
とは一体なんでしょうか?
いつの時代の話でしょうか?

現在の高校入試、大学入試ともに、単に知識のみを問う問題は極端に減少していると思います。むしろ暗記だけでは太刀打ちできない問題が増えています。現代の塾も予備校も、暗記科目と言われる社会科ですら「暗記科目ではない」と生徒を諭し、理解した上での知識増強に努めています。どうもこの再生会議の皆様の発言は、だいぶ昔の入試観を元にしているのではないかという違和感を強く感じます。

国立大学2次試験の記述・論述力はかなり骨が折れます。ゆえに、国立上位出身者は本当に力があると思います。あれは暗記でなせるわざなのでしょうか。ちょっと国立入試に強い方々の意見を聞いてみようと思います。

ちなみに、私は「入試」に「人柄」「人物」「平常点」などという、データにならない数字を入れ始めるとロクなことがないと考えています。高校入試で「特色化」だとか「自己推薦」だとかをやってみて、ほとんどが上手くいかなかったことを鑑みれば、それが「地雷」であることも分かるはずです。入試こそ、「シンプル・イズ・ベスト」だと思います。ただ、入試だけではない評価基準や価値観を創造していくことに、多様な若者を受容し、活用できる社会が出来ていくのだと思いますが、皆さんはいかがお考えですか?