15私、船に乗れないのです(笑)
正確に言うと、乗り物の上下動に極端に弱く、昔からブランコには乗れませんでした(実は今でも怖いです)し、下りエレベーターはやはり苦手。ですから、船などはもってのほかで、何せ東京湾フェリーで気持ち悪くなるのですから重症です。

ジェットコースターは、確かに気持ち悪いもののそこまで酷くないのは、前への移動が伴っているからでしょう。純粋なる静止状態での上下動は大変辛いのです。ゆえに、船で島に渡るなどということは恐らく今後は無いのでしょう。尤も、瀬戸内海の島々や湖沼などなら大丈夫なのですが…

そんな私が最も憧れる場所、それは「孤島」です。
まぁ、私的には行けない場所ですから、よりあこがれが強くなるのでしょう。単なる離れ小島ではなく、完全なる「絶海の孤島」には、かなりの憧れがあります。飛行機で行ける場所ならば私も行けるかもしれませんが、空港無し・週に数便の定期船程度の孤島は、まず行ける要素がないので、逆にぞくぞくするほどの憧れがあります。火山島なら尚更です。

これは恐らく、小学生の頃に母に与えられて読んだ「十五少年漂流記」、中学生の頃に読んだ、吉村昭の「漂流」などが影響しているのだと思います。特に火山島に一人流れ着いた男の物語「漂流」は、夢中になって読み進めた記憶があります。アホウドリをつかまえて干物にして生き延びるシーンなどは本当にワクワクしました。船という難関がありますから、絶海の孤島に行く機会はないでしょうが、行ってみることができたならばどれほど素晴らしいだろうかと思います。残念ながら住んでみたいとは思わないのですが…(笑)

ですから、この本を見つけた時、何の躊躇もなく購入しました。面白いに違いない、そう確信して買っています。本書に登場する中で、最もワクワクしたのは、「青ヶ島」です。何とこの青ヶ島は東京都。日本で最も人口の少ない地方自治体で人口165人。東京から358辧八丈島からさらに70辧1田空港から八丈島へ飛んで、乗り換えて青ヶ島。飛行機では2時間くらいなのだそうです。

断崖絶壁の島の周囲。スペクタクルな港。そして世界でも珍しい二重火山の島。島の中にカルデラがあり、その中に更に小さな山がある、そんな不思議な島には、男なら何となくひきつけられる魅力があります。何でこんなところに人が住んでいるのだろう? 何でこんな島が海の真ん中に浮かんでいるのだろう? そんな疑問が、島の魅せられるきっかけになるのかもしれません。

ここはどうやら、飛行機とヘリコプターで辿りつけるようです。私も行けるのかなぁ? 行ったところでどうしようというわけでもないのですが…

筆者は、孤島ばかりを訪ねてこの本を書き上げました。雑誌の編集長を経てフリーライターになって、取材目的で孤島を歩いたようですが、何でも仕事になる世の中です。ひとつ、他人と違う面白い視点をもつことで、人とは全然違う世界が待っています。何をしても食べて行ける人は食べて行けるのでしょうね。ただ、そこには「文を書く」という力だけが必要になってくるようです。

いつか勇気を出して行ける日が来るでしょうかね。
もっとも、いつかいきたい…と思っていると、長生きが出来るのかもしれませんね。