今日はちょっと全然教育に関係ないことを。

GW、高知へ出かけてきました。
ご多分に漏れず、高知も「車社会」です。特に、田舎の方は交通機関が無いので、車が無いと生活できないのが実態。中村という街に2泊して四万十川を堪能したのは以前の記事でお分かりかと思いますが、住んでいる方々は、地元のローカル線とバスだけじゃキツいだろうな…と思います。

滞在中、「道の駅とおわ」と「なぶら土佐佐賀」というところへ行ってみました。昨今は「道の駅」というのがもうひとつの観光名所と町おこしの場所になっていて、若者の雇用創出の場にもなっているのですね。

3520さらに、鉄道オタクの私は、JR予土線の江川崎駅と半家駅(←これで「はげ」って読むんです!私は是非行かねばと!)に行ってみました。実は予土線を訪れるのは実に30年ぶりほど。高校生の時に一度来ているのですが、この予土線に乗るのは相当大変だった記憶があります。とにかく本数が無くて… 今でもビックリします。次の電車が2時間後なんて当たり前ですから…

0407江川崎というのは、山間部の中でも少々大きな町。でも、市街地から遠い中心駅…駅まで行くのに一苦労です。ご存知かどうか分かりませんが、地方へ行くと、鉄道の駅というのはだいたい町の中心地からかなり離れたところに作られています。大きな町で言えば、金沢や広島なども町はずれに駅がありますね。私が最近訪れたところでは、岐阜の郡上八幡や熊本もそうでしたね。もちろん今回の高知駅もそうですね。これは、昔、鉄道がまだ蒸気機関車だった頃、火の粉で家が火事になると言われ、町の中心に鉄道路線を引かず、駅も町はずれに作るということが多かったからなんです。

今は電車、地方はディーゼルですから、そんなことはないのですが、駅や線路は設備ですからそう簡単には移せません。つまりですね、ある意味路線が引かれた頃、古ければ明治・大正・昭和初期のような頃の「ビジネスモデル」がいまだに鉄道には残っているのです。都会では、そんな条件云々どころではなく、人口密集地がどんどん広がりましたが、地方では駅を中心とした開発を行うより、旧市街がいまだに「中心街」であるところが多く、結果として鉄道は実に使いにくい交通インフラと化しているのです。この問題点を重く受け止めている鉄道会社も、そして行政も「皆無」だということが、地方鉄道がどんどん廃止されていく原因を作っていると言っても過言ではないのですね。

1811中村には、「土佐くろしお鉄道」という鉄道で行くことが出来ます。これは元の国鉄中村線。地元の第三セクターに移管されました。でも、運営会社がかわっただけで、何もと言っては可哀そうかもしれませんが、変わっていません。

駅前広場も無い駅。人気がありませんよ、駅に。
夜、女性が一人で駅に降り立てない… 真っ暗だし、駅からどこへ行けというのでしょうか? ハッキリいって、駅から帰るのが物騒です(笑) 駅まで車でお迎えに来るにしても、待つ場所がないし、第一駅まで車で入れないところが山ほどあります。

前出の土佐佐賀駅など、駅前が中心地と逆方向。反対の道路側に降りられたら、住宅街も近いし、バスとの連携もとりやすいでしょう。どうも、なにもかもがちぐはくなんですね。

マーケティングもなければ工夫も無い。正直、漫然と鉄道を運行しているだけ。安全を確保して愚直に列車を走らせているだけだと感じることが多々ありました。これじゃ乗らないよな… どうやって乗ればいいんだよ… これで乗れって言う方がむりだろ… この階段、お婆ちゃんは登れないだろう? 何でこんな人気のないところに駅を作るんだろう? 何でこんな草むらの先に駅を作るんだろう? そんな疑問ばかりが地方の鉄道を見ていると湧いてきます。まるで鉄道に乗らせない努力を一生懸命しているように感じるほどです。都会の人間からすればね…

古いビジネスモデルから脱却できない鉄道は滅んでいきます。今月も北海道で、JRの江差線が廃止されました。このところ、長野電鉄屋代線や十和田観光電鉄などの廃線があり、弘南鉄道大鰐線の廃線が噂され、銚子電気鉄道の苦境が伝えられ、神戸電鉄粟生線もかなり厳しい状況になっているとか…

知ったかぶりする人や、地方の権力者などは、「バスの方が便利だ」などと言い、鉄道を廃止に持って行こうとする方も多いものです。まぁ、そういう方に限って、バス利権に絡んでいたりするからさもありなんなのですが、鉄道が廃止されてバス転換された町で、以前よりも栄えた、以前よりも街に活気が出たというところは皆無なのです。いや、あるなら教えて欲しいものです。実際、鉄道がなくなった北海道松前町(前出の江差の近くです)は、松前線廃止後、人口流出率が50%。一気に寂れてしまったというデータさえあります。

何より、地図から消えるということがとても大きなマイナス。
いすみ鉄道の社長が言うように、鉄道は活用すべきとても大きなインフラですし、失ったら二度と手に入れることが出来ないインフラ、地域の大きな財産なのです。それを地域がしっかり活用しないから立ち行かなくなるのです。それは、乗って残すということだけではないでしょう。最近の取り組みを見れば、何をするかはわかるでしょうが、ただ、積極的にリニューアルし、使いやすくし、合理的にすべきだと思います。

例えば駅もそうです。
「駅」や「資産」を全然活用出来ない、地域連携出来ない「鉄道の駅」。
片や、若い感性と町おこしのシンボル化している「道の駅」。

鉄道駅を中心に、もっと複合的な開発をしていけば、鉄道駅に人が集まる仕組みを作れば、地域は活性化し、インフラも整備出来、鉄道の需要も伸びてくるはずです。そういう「民」の発想が必要なのですが、どうもそうならない。

たとえば、道の駅と鉄道駅が合体した施設が出来るとか… 可能性がある場所は全国に山ほどあるはずですよね。風光明媚な場所は鉄道で移動してもらえるようにするとか… 観光客には横向きシートは不評なので、全部クロスシートにかえるとか… そういうことをきちんとしていくと、徐々にいろいろなことが変わって行くのではないかと思うのです。

とまぁ、好き勝手なことを言っていますが、私は田舎が好きなんですね。元々田舎モンですから。
だから、田舎がなくなると困るんです。
今回も、中村に行って、本当に「感動」に近いほど、中村が好きになりました。
そういう「田舎」がなくなって欲しくない、不便になって欲しくない、地図から消えてほしくないわけです。
「そこ、どうやっていくの?」的なことにはならないで欲しいのです。

言ったところで影響力は無し。
でも、陰ながら地方を応援していければと思います。私に出来るのは、地方でなるべくお金を落として来ることかなぁ…