先日、あるお母様と、「仕事観」についてお話をしました。何だか、若い人たちの感覚について行けないというか、違和感がある…というお話。あぁ、分かります… そんなお話でした。

 そんなことから、皆さんにとって「仕事」って何だと思っているのだろうなぁ? とふと考えました。まぁ、いろんな仕事観があっていいと思いますし、価値観の合った人とだけ仕事をすればいいと、私は思っています。それが出来る立場でもあるので、ハッキリ言って価値観の違う人と付き合わねばならないストレスを抱える「必要性」もありませんし、そんな「暇」もありません。自分も選ばれているのでしょうが、私も人を選んでいます。だから、価値観の相違でお互いに不幸になるという事態にはあまり陥りませんが、会社勤めともなると、そうも言えないでしょうね。自分に選択権が無い場合が殆どなので…

 そうすると、皆さんにとって仕事とはどんなものなのでしょうかね?
 「生活をするために致し方ない犠牲・苦行」と捉える方も、結構いるようですね。まぁ、それでも仕方ないですが、正直、私にはそれが耐えられないので、無理ですね、そういう考え方は。

 「仕事とプライベートのオン・オフをキッチリ使い分けるべきもの」というのは、他人に使われている方・勤め人ならば、そうでもしないとメリハリがつかないのでしょうが、どうもこれも私の性には合わないようです。仕事してんのか遊んでるのか、でも遊んでいるように見えてシッカリ仕事に結び付ける… そんなことが面白かったりするわけで、仕事の中に「遊び」「面白い」なんてワードが飛び込んでくること自体を否定される方もいるんでしょうが、まぁそれは私には、これまた「無理」なんですね。

 私の場合、仕事が「ライフワーク」になってしまっていたり、ほとんど「趣味」になってしまっている状態。仕事が面白いんですから、仕方ないです。今まで、「仕事とはかくあるべし」と思っていたのですが、最近いろいろ考えて、「あー、オレが特殊なんだな」と思うようになりました。

 私のダメなところは、裏付けとして「お金を稼ぐ」ということが伴っていないところ(笑) やりたいことが先に立ってしまうのですね。若かりし頃は「鉄道趣味」→「考古学の勉強」→「バンド活動」などなどと変遷して、バンドは結構長くやりましたが、結果金になんてならないどころか、結構なお金がかかりました。活動資金を捻出するためのアルバイトだった塾講師がすっかり本職の仕事になってしまったのですから因果なものですが、その間、マスコミを志望したり、競馬新聞社に入社したかったり(笑)、好奇心は止むところを知りません。しかし、それでいくら稼いで、生活基盤を作って…云々ということになならなかったですねぇ…

 だから、お金を意識している若い人を見ると、「偉いなぁ…」と思う反面、「お金だけ?」「やりたいことは?」「楽しいの?」と心配もしてしまいます。結局、「仕事は何故するのか?」という問いに対するポジティヴな理由が見当たらない若者も、結構な数いるのですね。まぢかでそういう子(子と言うにはだいぶもう大人ですが)達にも出会ってきました。

仕事って、何ですかね?
ただ、私は毎日仕事で、「大変」ですし、多少は「ヘバって」いますけど、でも面白いし楽しい。次にどうしてくれようかというワクワクでいっぱいです。次から次へといろんなことが出てきます。

ただ、私みたいな人間ばかりでもないはず。もう少し「普通の人」の仕事観を聞いてみる必要がありそうだなぁ…と思っています。