最近、桜学舎の中学受験に対するスタンスがメディアに少しずつ取り上げて頂いています。先日の「塾ジャーナル」に続き、10月頃からは私のインタビュー記事がネットに掲載されることになっていますが(詳報は後日)、どうしても私は「本当にそうなのか?」と言いたくなることがあるのです。

大手塾の説明会に行くと、みな上位校狙いになる。これがどうしても不思議でならないのです。それだけ大手塾さんが入塾説明会を研究し、いかに入塾して頂くかを科学的に、計算出来るように実施しているということなんでしょう。だから大手になり得た…とも言えます。それはそれで素晴らしいことです。

「やるからには上位を狙わらないともったいないです」
「子どもの可能性に賭けるのは今しかありませんよ」
「能力を伸ばせるのに伸ばさないんですか?」
集約すれば、こんな言葉で親御さんは「そうかもなぁ…」と思いますし、その裏付けとして「こんな普通だった子が、こんなに伸びて一流校に入りましたよ」という裏付けを見せられてしまうと、まぁ我が子も…と思うのが親心でしょうか。

確かにそういう考え方もあるのですが、一番の問題点は「中学受験はゴールじゃない」というところです。じゃぁ、中堅どころでも意義ある中学受験にするには…

先日も書きましたが、結局、挫折感や未達成感を残して受験を終わったり、届かなかった無念を心に残して進学するのは不幸の何物でもありませんし、じゃぁ、偏差値60以下は全部セカンドチョイス校なの?
と突っ込みたくなります。仕方なく行く学校なの?と言ってやりたくなるのです。冗談じゃない!(笑)

所詮、偏差値など「入りにくさ」「人気度」のバロメーターでしかないわけで、その学校がいいのか悪いのかを判断する指標ではありません。人気がある=良いもの、と判断するのは市場経済の基本ですが、学校はそうとも限らない気がしていますし、偏差値のひくく出ている学校がダメな学校かと言われると、果たしてそうなのかは疑問です。

最近思うに、この大手の「全員最上位を目指しましょう」的な戦略というのは、準備も経験もない人に「富士山頂を目指しましょう」と勧めるのと同じだなぁと思っています。そんなこと言っても非現実的ですし、そんな人がいきなり富士山を登り始めれば、せいぜい3合目程度でダウンするのは当たり前です。事前に「体力作り」「道具の準備」「知識の獲得」が必要ですし、思いを温める時間も必要です。

そうじゃないんだよなぁ…
そうじゃない「中学受験」を皆さんにどう伝えたらいいのか。これが難しいですね。
でも、
「ウチはそんな最上位とか関係ないんで」
「小学生のうちはのびのびやらせたいんで…」
なんて言う方も結構多くいますが、知らず知らずのうちに、この偏差値万能、偏差値輪切りの指標に毒されてませんか?これも大手塾マジックの一つです(笑)

ウェブのほか、小冊子なども作ってみようかと思っています。