ご存知かも知れませんが、私は若い頃モテませんでした(笑)
 
「そうだろうねー」「うん、わかるわかる…」って、コラッ!(笑)
 
もう四半世紀以上前のことですからアレですけど、中学卒業の時に大好きだった子に告白をました。今考えても笑っちゃうのですが、告白したことでもう満足しちゃってるんですね。その先どうしていいのか分からなくて、何だか言っただけで終わってるという間抜けな子、私。その後高校は男子校ですので、女子に免疫も無く、ひたすらモテたい妄想ばかりで過ごす典型的な男子校生。まぁ東洋一ナンパな学校でしたので(笑)それなりにお付き合いした子もいたんですが、これまた今考えると典型的な「イタい奴」でしたね。女子に合わせることも気遣いも的外れ、結構緊張してデートもしてた気がするし(笑) 今考えるとカワイイとは思いますが、こりゃ女にモテないわ…と。
 
ですから、大学時代だってそんなにモテモテな人生ではありませんでしたよ。それよりもバンドに明け暮れ、大学の授業にもろくすっぽ行かず、バイトと音楽、年がら年中酔っぱらい… じゃぁバンドの追っかけみたいな女子がいたんじゃないの?とよく聞かれますが、どうもそういう女子とは縁がなく、普通のカワイイ女子が好きだったため、まぁおよそモテる要素がないわけです。普通の女子はきちんとしたイケメンがお好みですからね。夜型・出席率最悪・煙草・バイト三昧・酔っぱらい… 加えて女の子の扱いが下手と来てる… ダメでしょ(笑)モテるやつはいいよなぁ…って思ってました。
 
ただ、確かにフラれた経験や悲しい経験を積み重ね、また女子と飲んだり話したりする経験を積み重ねて行くことで、徐々に心の余裕が出来て来たり、まぁ何と言うか、男子校上がり特有の女性に対する美化・理想化がなくなって来た頃から少しおつきあいをしてくれる女子が現れて来たかと思います。
 
こんなところでカミングアウトするのも何ですが、何だかんだ言って、私の人生の重要なポイントには支えてくれた女性がいる気がします。お別れしてしまった女性とは連絡を取る人間ではないので、今頃どうしているかなど知る由もないのですが、いろいろありつつも、もちろん感謝の念は持ち続けているわけでして、人の愛情とか、人とのお付き合いってのは、やはり人生のなかで重要な位置を占めているなぁと感じるのです。
 
「今の若い子」と言い出す時点でダメなオッサンなのですが(笑)、それでもあえて言う今の若い子、特に男子は、「彼女がいなくても幸せ」「別に欲しいと思わない」という子が増えているのだとか。いや、それは正確ではありません。欲しいんです。彼女欲しいんですが、だからと言って今の自分の生活や生き方を変えたくない、努力もしたくない、つまり今の自分の生活の中に「彼女」がアドオンされないかなぁ…と夢見ている子が多いのだそうです。かつ、フラれたくもないのですと。傷つきたくないんだそうです。
 
「アホか!」(泣)オレが昔、どれほど苦労して彼女をゲットしたと思ってんだ! どんだけ切ない思いをして、どんだけ傷ついたと思ってんだ! んでようやくゲットしたんだぞ! 昔のオレより全然イケメンで、ちゃんと学校も行ってて、マジメで頭よくて、何が彼女ほしーだ! このやろ! 努力せー! と言いたくなるのですが、これが草食男子というものなのでしょうかね。
 
本書「LOVE理論」の中に、こういう一節があります。
 
『ありのままの自分を受け入れるというのは要するに「妥協する」ということだ。そんなものを受け入れる暇があったら、ひたすら努力して理想の自分になってしまえばいい』
 
そうなんですよね。どうも特に最近の「ゆとり教育どっぷり」世代は、ありのままの自分=何も努力しない自分と位置づけ、素の状態の自分を受け入れてくれることが愛情だと思っているフシがあるのです。

「んなわけねーだろ!」なのです。いきなり地の自分をぶつけられて「好きになって下さい」なんて言えるわけが無いのですが、どうも今の子はそれをやって女子に「キモい」と言われ、地獄に突き落とされて引きこもり…ってパターンが多いようですよ。
 
付き合って行くうちにいろんな面が出て来るのが男女の恋愛。だからこそ1年一回りしてようやく「何となく」が分かるのでしょう? でも、数ヶ月で別れたり、酷い時になると数日で… そんなの「付き合う」じゃないのですよね。
 
私も、見かけがロックな人だった時は、「ロック」については仕方なかったですが、「鉄道オタク」だったり「プロレスオタク」だったり、知的な興味とかそういう部分って徐々に出して行って、「えーっ!」ってなりました。いきなりは無理でしょう? でも、それなりに受け入れてくれるものですよね。だからもっと自分に自信を持って、余裕を持って女子に対すればいいのですよ。何だかモテない子は常にテンパってる気がします。
 
この書のキモはあとがきにありました。これ、まさに共感です。
 
『この世の中には、キムタクよりお前の方がカッコイイという女が必ずいる(中略)これは気休めでもなく、善意のウソでもなく、現実として、世界は、そうなっていた。この事実を知ったとき、俺は、本当に生きていてよかったと思った。もし俺が人も羨むルックスの持ち主であれば、あの時の感動を果たして味わえただろうか(中略)生まれつき、人に誇れるルックスも、人が羨む才能も、何も持っていない。しかし、その「持っていない」という事実こそが世界からの贈り物なのだ』
 
そう、世の中は上手いこと出来てるんですよね。女性は自分だけの物差しで男を見てくれているのです。女性も分かって欲しい、男は女性からの言葉で世界を相手に戦えるほどの勇気を持てるものです。
 
若者、怖がらずに恋をしよう。頑張ってモテようぜ。

【LOVE理論】水野敬也/文響社/1400円+税