先日、小5受験生に宿題を出す意味について話をしました。
宿題は何のために出しているか?

「家でもう一回やるため」
「家でサボらないようにするため」
「本当に出来ているか確かめるため」

実にオリコウチャンな答えが返ってきましたが、私の答えはこうです。

「悩ませるため」

???
こんな表情をしていました(笑)

私は生徒に、
「悩め」
と言います。ああでもない、こうでもないと考えてくれと言うのです。自分の経験からも、ああでもない、こうでもないと勉強で悩んだことは多々あります。特に嫌いで苦手だった算数については、本当にこれが苦痛だった時もあります。しかし、反面分かっていたことがあります。それは、悩んでいる瞬間、確実に頭がよくなっているということ。悩み、目の前の問題の解放を考えることや、習ったことを思い返し、テキストを広げて見直すことで、確実に頭がよくなっているのです。問題が解けるかどうかはさておき、それは実感できました。

「オマエらにな、頭使わせるために宿題出してんだよ!」

と答えたのです。何となく生徒たちも「なるほど…」と言うような顔をしていました。
何でこんなことになったかと言うと、算数の宿題を一生懸命解いてくるのはいいのですが、どうも横にお父さんやお母さんの教えた跡があるわけです。どうしてもわからない数問を一緒に考えて下さるのは結構なのですが、お父さん・お母さんが一緒じゃないと出来ないということになってしまうと厄介です。しかも、2人目のお子さんの場合、テキストが一緒ですから、お父さんも2回目の「復習」になっているので、解き方が上手になっているケースがあります。

「お父さんのスキルが上がってどうする!!(笑)」

生徒も、「そりゃそうだ…」という空気に。
でしょ?
あなた達に悩んでもらい、テキストをひっくり返して「なんだっけ?」「どうだっけ?」と考えてほしいから宿題を出しているのですと、そう言ったのです。分かってくれたでしょうかね?

よく、出来ることだけを宿題にしていますと、さも子どもの味方みたいな指導者がいますが、これは宿題の意味も分かっていないし、成績を伸ばすことが出来る指導者とは言えません。つまり、簡単な宿題しか出さない指導者はダメなんです。ただ、応用問題のような難しい問題を宿題に出してしまうのも「素人」です。つまり、テキストを振り返り、学習内容を思い出せば解けるような問題を宿題にすることが望ましいわけですね。復習の必要もなく、前回を振り返ることもない宿題を出しちゃ、成長はしていきません。

ちょっとは考えてほしい。
悩んで、「えーっと…」と言ってほしいわけです。
そう、「悩んで苦しめ!」(笑)