18プレジデントファミリーという雑誌の、「中学受験大百科」という特集号の中に、こんな表を見つけました。

サピックスや早稲アカは120万円もするんですね。スゴいなぁ。
ところが、桜学舎はよく「高い」と言われます。よく話題に上がります。果たしてそうなのかなぁ?と思い、改めて計算してみました。

桜学舎が費用のことをこういう場で発表することは珍しいんですが(もちろん、料金表もありますし、この規模にして厳格に特定商取引法を守っています)、あまり高いと言われるので反論したくなるのが悪い癖(笑)

桜学舎の中学受験コース(一部は昨年実績です)は、

入会金:15000円
授業料:49,000円×12=588,000円
諸経費:82,000円(教材費・維持管理費・通信費・硬筆添削・会誌)
選択授業・対策授業:見込んでいない
定例テスト:12,000円
模試:首都圏模試を都度申し込み
春・夏・冬講習:268,000円
合計: 965,000円

2科受験ならさらに大幅に安くなります。
この表から計算すると、(あくまでこの表との比較ですよ!)

日能研:−115,000円
四谷大塚:−95,000円
SAPIX:−235,000円
早稲田アカデミー:−295,000円
栄光ゼミナール:ほぼ同額
市進学院:+55,000円

となります。まぁ、取り方によって大手さんでももっと安く済む場合もあるでしょうし、もっと高くなることもあるでしょう。また、かかる費用はこれだけではありませんね。夏の合宿が入っていません。桜学舎は3泊4日で5万円弱ですが、大手さんは4泊5日で8万円前後というケースが多いようです。

ちなみに、桜学舎は1学年(クラスではありませんよ!)10名前後で、数名のゼミ指導と1:2の個別指導でこの額です。同誌のP120にある通り、効果は高いがコストは大手塾の2倍から8倍という相場だそうです。週に2コマ授業で年間費用が60万円近いということは、桜学舎では年額180万円近い授業を58万8千円で行っているということになりますね。

まぁ、中学受験を目指される方、特に大手塾で最上位クラスを志望される方は、お子さんへの投資として塾の費用を考えているでしょうし、そこへ行って10万、20万の費用で合否が決まるなら…ともお考えになるでしょう。それはそれでいいのです。大手信者の方も一定数いることは、最初から織り込み済みですし、 正直、そういう方は桜学舎には合いません。

しかし、「桜学舎はいいんだけど、高いからなぁ…」というのは、大きな間違いですよ!ということなのです。正直、決して安くはないと思います。ぶっちゃけ、個別指導に近い形で、時間外のサービス指導もかなりありますから、人件費もかなりかかります。ここはご納得頂かねばならないところなのですが、少なくとも6年生の場合、大手さんよりは30万円近く安い場合もあります。安いとは言いませんが、高くないと、断言出来ます。

あとは、どこを目指して、どんな教育をして、ご満足頂けるかでしょう。単に生徒を頭ごなしにスパルタで指導して知識を詰め込み、急激に偏差値を上げてどこかへ突っ込む…という指導を求めるなら、桜学舎ではないはずです。一人一人に合った、いい学校を探しながら、その先の進路も考えて子どもの成長を見守って行く、そういう指導にご共感頂けるなら、大手ではなくて桜学舎でしょう。

ただ、一つ。
大手さんは見せ方が上手ですね。
ここには掲載されていない有名塾のチラシには、月額2万円程度であると書かれていました。スゴいなぁ!と思ったのですが、年額を見ると100万円近くになります。ん? そうです。月額をものすごく安くして、そのかわり講習やオプション、それに経費で高く取っているのです。月額授業料はものすごく安いのです。上手だなぁと思う反面、年額を掲載してしまうところに、ここの塾長の人柄が伺えます。私、面識も何もないんですが、好きですよ、この方(笑)

桜学舎は愚直に、月額をいじっていません。
むしろ、ちゃんと頂くものを頂くことで、安定した運営が出来るものです。そんなことが出来るのは大手企業だけです。我々零細は着実にいくしかありません。ただ、失敗をしないことを心がけています。何より大切なお子さんをお預かりし、お子さんの将来がかかった受験を指導する身ですから、大人の事情で来月から塾閉めます…というわけには行きません。月額が高く見える、そこだけはご容赦頂きたいと思います。

なお、今回の記事は、プレジデントムック・「中学受験大百科」の記事のみを参考にし、掲載記事をもとに試算をしてみました。実際のものと異なる点があるかも知れませんが、記事準拠ということでご容赦下さいね。