成績保証制度。最近個別指導塾を中心に流行っていますね。なるほど、いろいろなことを考えるものです。先日は夏休みの「宿題代行業」なんていう業者がTVで取り上げられていて、「世も末じゃ!」と思っていたのですが、今度は成績保証ですか… あの手この手。すごいなぁ(笑)

私もマーケティングというものを勉強した経験があります。といっても、学問ではなく、実学。必要に迫られて身につけたものですから、学者さんにはダメ出しされるかもしれませんが。そんな中で「返金保証」を付けるというテーマがありました。一度買って気に入らなかったら返金します…という、あれです。そんなことをしたら皆返金してしまうだろうと思うのですが、実際のところ返金率は1%に満たないのだそうです。つまり、返金が殺到することを恐れているくらいなら思い切って返金保証をつけて購買のハードルを下げた方が売上が上がるというものなのだそうです。この成績保証もこの延長線にあるように思います。

近所に「成績保証制度」を謳う塾がいくつかあります。ですから比較対象として「成績保証はないのですか?」というご質問を頂くことがありますが、桜学舎では「ありません!」と申し上げています。桜学舎ではこの制度にはいくつかの問題があると思っています。 

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全てをひっくり返してしまうようで申し訳ないのですが、本来勉強とは自分でやるものです(笑) ですから、 塾というものも本来は無くていいものなんでしょう。あったらいいな…というサービスなのですから、「サービス業」に分類されているのでしょう。では、そのサービスの本質は何かというと、果たして子どもの成績を保証することなんだろうか?という疑問があるのです。親は何に対してお金を払っているのかということを考えてみると、私は「学業成績が上がるという『結果』」に対して塾にお金を払っているのではないと思っています。少なくとも桜学舎に通って頂いている保護者からお聞きするのは、「家で少し勉強するようになりました」「塾は嫌がらずに行くんですよ」「参考書を買って欲しいと言われました」などなど、お子さんが勉強に対して興味を持ち、前向きになり、生き生きと過ごすようになってくること、そして「自信」を持って勉強するようになること、そういう「改善」「成長」に対して指導料を払っているのだと思います。その結果、学業成績が上がるという考え方が正しいのでしょう。成績保証を求めるということは、単にお金でその成績を買ったに過ぎません。従って、次回もその成績を買うには、またお金がかかります。そういう「誰かが成績を上げてくれる」「誰かが何とかしてくれる」という意識を子どもに与えるのは、桜学舎としては「反対」です。だから絶対に成績保証はしません。万一成績が上がらなかったら、「塾のせいだ!お金払ったのに成績が上がらないじゃないか!」とクレームを言って来る親御さんはいるんですかね? 残念ながら私は出会ったことがありません。まぁ、いろいろお考えがあるんでしょうが、桜学舎は「自力本願」。他力本願にならないように指導しています。

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桜学舎は常々、「塾の手柄は要りません」と申し上げています。良い成績が出たのをご報告する際も、合格実績を発表する際も、「よく頑張ったね」「おめでとう」「すごいね!」と、生徒の努力を讃えています。「どうだこの実績!」「我が塾の合格力を見よ!」などという尊大な態度を取らないようにしています。だって、私達は受験した訳ではありません。最後の最後、試験場へ行き、たった一人で頑張って来たのは生徒自身です。ですから、塾の手柄を誇る様なことはしません。桜学舎で学んだ子が頑張ったことを誇りに思っているのです。成績保証についても、「桜学舎で勉強したらこの成績を保証するぞ!」ということになりかねませんので、要は自分たちの指導自慢になってしまわないかな?という恐れがあります。ですから、やっぱり我々のやろうとしていることとは対極に位置するんだろうなぁと思います。

条件を厳しく設定することになる
他所の塾の成績保証制度、公開しているホームページ等でその条件を良く読ませてもらうと、随分厳しいものですね(笑) 例えばある塾では、1)該当科目を週2回以上受講すること 2)対象期間の出席率は80%を下回らないこと 3)宿題や指示された課題をこなすこと 4)受講を始めてから半年以上で計測すること… などなど。何も塾に入ってすぐ次の試験で成績を上げます…という話ではないのですね。しかし、同一科目を週2回以上選択することは、桜学舎ではほとんどありませんし、半年経って成績が上がらなければ私達もいい加減焦ります(笑)こんな厳しい条件を全てクリア出来たら、絶対成績が上がるでしょう。これでも上がらなければ保証します…ってことなんですね。ビックリしました。こういうことを一つ一つやっているのが桜学舎は嫌なので、やはり私達がやることではありませんね。

っ成出来なさそうだと指導が荒れないか?
じっくり指導していたとしても、なかなか成績が上がらない子っています。正直、います。下地が全くなかったり、教科書以外のことに何も興味を持たなかったり、やっぱりペースが遅い子もいます。そんな子はゆっくりやってあげればいいし、成長は加速度的ですから、最初でイラついてはいけないのですが、この保証内容が達成出来ないのが見えて来ると、ひとまず次のテスト成績を上げるために、訳が分からなくても丸暗記させて試験に臨ませる…という荒技に出る指導者がいます。家庭教師などはこういう輩がいますね。「いいから覚えていけ!」という指導です。これを桜学舎はやりたくないんですね。こういう荒れた指導はその場しのぎのドーピング。良くないなぁと思います。根本的な部分で分かるようになって欲しいので、あえて「いつまでにどうします」という指導をなるべくしないようにしています。

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これが一番大きいかも知れません。「うちの子がこんなに頑張るとは思いませんでした…」という言葉を頂くこともありますが、そうなんです。子どもって、予想をいい意味でも悪い意味でも裏切ってくれるから面白いし、可能性があるんですよね。遊んでばかりの子が進学先で猛勉強する子になってしまったり、もちろんその逆もあります。でも、基本的に保証だ、責任だなどと言わずとも、桜学舎では子ども達の成績が上がっています。
成績保証というのは、ある意味「理屈」で考えられた制度でしょうね。現場の人間ならあまり考えない制度です。子どもも、成績も、そう簡単に、方程式通りに上がるものではないというのは、現場に立っている方なら分かります。ゆえに、体当たりで接していかねばならないし、「現場合わせ」が必要になってきます。保証などぜずとも、何だかんだいってお預かりした生徒の成績は上がっています。劇薬は投入しませんが、じっくりと上げています。

決して、こういう制度を否定はしません。面白いと思いますし、そういうものが好きな方が一定層いるのも事実でしょう。しかし、桜学舎は対極に位置しているというのがよく分かりました。私達は私達の信じた道を行きます。どうぞご理解・ご協力をよろしくお願いします!