ビジネス雑誌の受験特集がとても人気を博しているそうです。

私も以前は、旧来のあまりに情緒的な教育論は「甘いなぁ」と思って見ていましたが、最近はこういうビジネス色の強い教育論もいかがなものかなぁ?と思うようになりました。

随分と学校や教育を「データ」や「論理」でぶった切っている気がするんですね。「そういうもんでもないんだけどなぁ…」って思う記述は結構多いものです。また、こういうものに影響されやすいのが「お父さん」です。仕事と同じく「論理」で解決しやすいので、こういう姿勢でお子さんの学校選びや教育を考えてしまうお父さんが結構いるものです。

例えば、偏差値のデータ・数値の分析を始めて、「そっちの学校よりこっちの学校の方が不合格になる生徒が少ない」とか、「こっちの学校の方が合格基準が下がりそうだから有利だ」とか。まぁ分析を始めればそうなんですが、そっちの学校とこっちの学校は「校風」が全然違いますよ?と思っても、「公立なんだからどっちでも同じだ!」って理屈で、お子さんの志望も考えずにどんどんデータで志望校を変えちゃうお父さんも時々いるんですね。

実は、私の父も、こういうところが先行して、よく母に怒られていたなぁ(笑) 自分の子供の顔のどこを見てるんだ!ってね(笑) そうなんです、ド文系の私に国立へ行けと言ってましたからね、父は。

進学のデータなんて、偏差値や理屈で考えれば、どうでも組み立てられるし、素人でも読み取れる程度のものです。でも、そこへ「人間」という不確定要素が多分に入ってくるから大変なんです。入れる学校ならどこでも同じだというなら別にいいんですが、学校には校風があって、環境や条件もみんな違います。こういうところが重要なんですね。

ビジネスマンの理屈は、教育の世界には適用できない部分も多分にあります。ゆえに、我々のような人間が存在する価値・理由があるんです。

最近私立の学校に導入されているビジネスマンのツールなんかも、合う子と合わない子がいます。基本的には高校生くらいにならないと出来ないようなことが多いだろうと思うのですが、どうもそれを中学生なんかにやらせて大変なことになっているところもあるようですよ。

タイムマネージメントや「⚪︎⚪︎の習慣」なんて 、世間では多数ビジネスツールとして出回っていますよね。しかし、それを子どもに与えるのは難しいと思いますよ。優秀な子ならともかく、まだまだ幼い子は一体何をやっているのかすら分からず、対応できなくて「ダメな奴」みたいに思ってしまうこともあるかも… あれって、大人でもなかなか出来ませんものね。ゆえに大人ですら勉強に出かけるくらいですから。

ちなみに、フランクリンコーヴィーの手帳を何年も使い続けた手帳マニアの私としては、ああいうのは大好きなんですが、今はタスク管理とスケジュール管理は全てiCloudになっています。大人でもなかなか難しいですよね。iPhoneを利用している人の中で、「リマインダー」と「スケジュール」を一体どれだけの人が使いこなせているのでしょうね。私は会社のPC、自宅のPC、自分のMacbookとiPhoneとiPadを全て同期させて、スケジュールとタスクを管理していますが、高校生は、「リマインダーやスケジュールをどうやって使っていいか分からない」って言います。

大人が頭で「いいな!」と思うことも、一度冷静になって「子どもにできるかな?」って考えることは大事ですし、特に論理的に物事を考えがちな「男性」は、「人間相手だ」ということを忘れていないかを一度立ち止まって考えてみることが大切です。これだけでもお子さんの進路や教育でご家庭の中でもめることも少なくなるはずです。

大人は、まず大前提として心得ておく必要があることがあります。
「子供は、大人が思った通りには育たない」
ってことです。

だって、相手も人間ですから。意志がありますから。
本人の適性と、意志と、実力をよく見ながら、つまりお子さんの顔をよく見て、より良い方向に導ける大人になりたいものですね。