男の子は、小学生まではカワイイものです。6年生でも「ねぇ先生、先生!」なんてすり寄ってくる子もいて、カワイイですね。女子の方が少し大人になる時期で、そんな男子を「子どもね!」と見下しているくらいの時期。

ところが、中学に入ったとたん、塾での挨拶が「こんにちはー!」から、「うぃーっす」もしくは「ども」と小さな会釈程度に変わります(笑) 思春期に入ったサインです。

最近の傾向だと、この後、中1の夏休みあたりから次第に様子が変わってきて、2年生になると妙に〔亀の呂砲覆辰燭蝓↓何となく外で知らない友達とつるむことが多くなったり、いつもニタニタしていて何かを企んでいるような気がしたり、ぬなことで深刻に悩んで心のバランスを崩したりすることがあります。俗にいう「中二病」というヤツです。

もちろん全員に出る症状ではありませんし、これ以外のケースも多々あるのですが、ザックリと一般化してみるとこんなところでしょうか。

「学業不振」という形で表面化する子もいれば、「非行」に走ってしまう子もいます。それこそ「不登校」なんていう形になってしまう子もいます。いずれにせよ、ちょっと歪な「反抗期」のように出てくる、何とも厄介な病気です。
ただ、大抵は3年生や高校1年生あたりでおさまるはずなので、悩んでいらっしゃる保護者には、「目を離さずに、見守りましょう」とお話しします。保護者からすれば、我が子の突然の変異に驚くのですが、私達からすれば「ああ、いつものアレね!」程度の話。誰にでも起こりうる話で、大人に成長する一過程なのだと思います。親が用意した環境や人間関係などから独立する一つの「儀式」に近いように思います。

この時期のお子さんを持つ保護者から、「折り入ってご相談を…」という感じで面談を依頼されることがあります。

「何事だろう?」「塾の指導に何か問題があったかな?」「講師が何かやったかな?」なんてドキドキすることがあるのですが、ほとんどの場合はこの手の問題。

「親に何も言ってくれない」
「態度が反抗的」
「家で勉強しない」
「芸能界に行きたいとか言い出した」

そんなご相談です。みーんな一緒です。そういう時期なんですね。お母様の嘆きは、大抵「ロクに口をきいてくれない」「何かを注意すれば『うるせー』って感じで…」「学校からの案内や提出物が全く出てこない」などなど。男子生徒の悩みは特に多いものです。

男子生徒は、この時期、お母さんと一緒にいることが気恥ずかしい時期です。私も経験があります。一緒に歩きたくないんです。前後で歩いたり、別行動したり。お母さんと一緒にいるところを誰かに見られて、「マザコン」だなんて思われたら大変!そんな感じなんです。

女子生徒はお父さんが大嫌いになる時期。無意味に嫌ってみたり、生理的に受け付けなくなって来たり、酷い子になるとお父さんと口をききたくない…という子もいます。よく、お父さんと洗濯物を一緒にしないで欲しい…というケースが見られます。これも思春期の特徴ですね。男臭いお父さんが妙に「汚いもの」に思えてしまう時期なんです。

こういう難しい時期に「受験」をしなければいけないのが「高校受験」なんです。だから、親子の対決、喧嘩、これが高校受験では非常に多く見られます。以前、私の目の前で親子喧嘩が始まってしまった時にはどうしようかと思ったことがありましたが(笑)

この時期のアドバイスは、私は「あえて細かいツッコミをせず、結果重視の少しドライなお付き合いを心がけてくださいと申し上げるようにしています。

特に男子は、やれ宿題やったか、やれ提出物出したか、やれ塾の宿題は無いのか、やれ部屋を片付けろとか、いちいち全部をチェックされ、指示されると、「うるせーなー!」って反抗してしまう時期です。お母さんは、面倒になって放り出すのではなく、ちょっと距離を置いて、普段の行動は多少多めに見てあげるとして、親が要求する最低限のハードルをきちんと示し、それが満たされていればよし、ダメなら本気で「強権発動」するという、そういうちょっとドライな関係を心がけるといいかと思います。

女子とお父さんの関係はより複雑で、普段娘さんの教育にあまり関わりを持たないようなお父さんが、受験となると「関わらなきゃ!」と張り切るケースが多く見られます。女性というのは一般的に「過程」をとても大事にします。ところが、社会に出ているお父さんは、男性的にならざるをえなく、「結果が伴わなければ意味が無い」などと言い放ってしまいます。途中経過を見ず、また認めない、結論のところだけ出てきて、あーだこーだ言うからムカつく… お父さんと女子生徒のトラブルの9割5分はこのケースに集約されます。

この場合はちょっと逆で、予め普段の様子をお母様や学校・塾でリサーチして頂いて、途中過程を褒めながらも、結果を出すことが大事だということを諭す必要があります。いずれにせよ、思春期の子どもというのは、理屈が通る相手でもありませんし、自我の目覚めてくる時期ですから、子どものアイデンティティーを認めることが前提となって話をしないと永遠に分かり合えない関係を作ってしまいます。

いずれにせよ、18歳くらいになるといくらぶつかり合っている親子でも、大抵の場合はそれがおさまります。上手にお子さんをコントロールしながら、なるべくぶつからず、上手く保護者の期待も伝えながら、結果を出せるようにしたいものです。