ホリエモン。
彼が飛び出て来たのは、私が30歳を過ぎた頃でしょうかね。スゴイ若者が出て来たなぁ…と思いつつ、一抹の危うさも感じていました。面白いけど、大丈夫なんかな?と。

実は、このブログも、livedoorを使っています。ホリエモンの会社でしたね。今はどうやら違うようですが、あんな事件がありましたので、大変だったのは推察されます。彼の一番の功績は、この「ブログ」というものを世に出したこと。いまでこそブログはみんなのものですが、当時、素人がブログで自分の書きたいことを書き、世に発信することが出来るというのは、世界をひっくり返すほどエポックメイキングな出来事でした。そんなブログにとびついて、はや10年ほど。

このブログではありませんが、私が初めてブログを始めたのは2004年8月19日だと記録されています。10年以上ブログを書いているんですね。スゴイ量です(笑) そのきっかけは間違いなくホリエモンです。だから、私は何となく彼が好きでした。危なっかしいところも含めて、期待も含めてなんでしょうが、何となくホリエモン擁護派でした。

例の事件が起きた時も、ああ、お爺さんたちを怒らせてしまったな…と思いましたし、当時流行った「老害」と言う言葉も、かなり共感を持っていました。今でも老人が社会に口をあまり挟まない方がいいと思っているのは変わりありません。老人が社会を牛耳っては、若いこれからの世代の利益が損なわれます。現役世代が中心になって社会を構成し、老人は「ご意見番」でいいのだと、今でも信じています。

しかし、先日、ホリエモンが久々に記事になっていたので読んだところ、「法律に触れなければ何をしてもいい」と発言をして、ネットが炎上していました。ああ、またか…と、歳を重ねても同じようなことをしている彼に、今回は一寸失望しました。そういえば、「女は金で買える」と発言して、随分とバッシングされたのを覚えてますよ(笑)

彼は東大を出てはいません。合格はして、入学もしていますが、すぐ辞めていますよね。東大で学ぶことはもうないと言って、会社を始めたのだったかな?才能も、能力も、頭のキレもあった彼ですが、残念なことに、「学生の思い上がりがそのまま大人になってしまった人」と思わざるを得ません。

最近、「勉強はできるけど…」という人が結構いるものです。また、「勉強だけ出来れば偉いのだ」と信じて疑わない人が増えているように思います。きっと高校時代にそう言う経験をして来たり、そういう大人に育てられて来たか、そうではないということを大人から諭されずに育ってきた、そんな若者が達が増えています。増えているように感じます。

ホリエモンも、そこがちょっと残念なところ。それでも東大に通い、仲間と過ごしたり、ある時は一緒になって活動したり、ある時は自分にとって「時間の無駄」だと思えるような時を過ごしながら「お付き合い」を経験したり、社会の理不尽をも飲み込む度量を身に着けたり、そうすればもっともっと丸く物事を収められる人になれたと思いますし、「極端な人」にはならずに済んだ気がするのです。

そんなことを言いながらも、私も社会人経験と言うか、サラリーマン経験は1年とちょっとくらいしかありません。あとは風来坊。大学を卒業して1年ちょっとは勤め人を経験しましたが、すぐに辞めて世話になった塾へお手伝いに行ったら、そのままあれよあれよと経営者になってしまったというのが私の塾人生の始まりです。ですから、正直、本当にしなくてもいい苦労というのは嫌と言うほどしてきました。高いお月謝もかなり払いました。人にだまされたこともありますし、大金を失った経験もあります。

社会人経験をもう少ししていたら、誰かに従って「修行」の期間がもう少しあったら、技量も度量も変わったかなぁ?と、正直今更ながら感じます。つまり、学生の「思い上がり」だけで大人になったというのは、私も彼も大して変わりがないのです。だからこそ、その「思い上がり」の危うさを実感します。

それと共に、今の彼を見て、何だか気恥ずかしさを感じます。
ああ、俺も、あんな危なっかしい人間だったんだろうなぁ…と。だからこそ、今、学生に話す言葉が変わってきました。若いうちは冒険してもいいが、徐々に大人として生きることを考えろ…と。

面白い奴…って言われるのは、そこに若さがあるうちだけ。
いい歳こいたら、単なる変人。
自分のことを言われているようで、何だか妙な気分になりました。