手前味噌ですが、我が母の教えは「なるほどなぁ」と思うことが多くありました。

「食べたことがないものは一度は食べさせる」

この教えを鮮明に覚えているのは「なまこ」を食べさせてもらった時のことです。今はなきショッピングセンター(自宅のちかくにありました)の中の魚屋さんに母と行った時に、店頭に見たことの無い変なものが売っていたのですね。これがナマコでした。なんだろうと興味を持った私はずっと見ていました。すると、「食べてみるかい?」と母。「いいの?」その時出たのが、この「食べたことがないものは一度は食べさせる」でした。母はこういう主義。美味しいかどうかは分かりませんし、好きかどうかも分からない。でも、大人になって「それ知らない」というのは良くないと言っていました。

確かその時は買って帰って塩で〆て酢の物にしたのだと思います。コリコリしていて、固かったなぁ…と記憶しています。でも、食べてみたのは良かったのだと思います。

ホヤもそうですね。私は好きではありませんが、一度は食べてみました。取れたては全然臭みが無くて美味しいとも聞きますが、残念ながら今のところ好きではありません。

「鮎」を食べたことがないという大学生に出会ったこともあります。えぇぇ?と思いましたが、お父さんもお母さんも好きではないのだそうです。大人の食の好みは子どもに「遺伝」するのではなく、きっと環境が影響するのでしょうね。鮎を食べてみたら美味しいと分かるでしょうね。私も実は鮎は大人になるまではダメでしたね。

先日、伊豆の実家に帰った際、「ほうぼう」が売っていたので買って食べました。妻はあまり馴染みの無い魚だったようですが、私の出身である千葉では比較的よく食べられている魚です。まぁ、房総の先の方で上がる魚ですが…

「うちわえび」という海老も買いました。カブトガニみたいな形をしている変な海老ですが、味は伊勢海老に負けず劣らずという海老です。見かけだけで判断したり、あまりよく知らないと手を出せない海老ですよね。

これもまた日常の「学習」でしょう。お父さんお母さんは、是非お子さんとスーパーへ行く際は、こんなところも気を付けてみるといいのではないでしょうか。公立中高一貫校受検の生徒などは、スーパーでのやり取りなどが問題になったりもしますので、食べ物で季節感を知ったり、材料を知ったり、多くのことに「気づく力」を養ってほしいと思います。

私の子どもに対する価値観も、やはり我が母の教育という部分が大きいのだなぁ…と改めて思います。