ただ今桜学舎は面談シーズン真っ只中。正直、私も1日3件とか面談に入ると、その日が面談で終わってしまう感じです。

「え? たった3件で?」
これが普通の塾の感覚でしょう? 学校の保護者面談なんて、15分とか言いますものね。
今日、私は3件、面談時間は3時間半でした。

もちろん、長けりゃいいってものでもありませんし、原則30分程度に収める努力をしています。保護者にも予定があるでしょうし、べらべらしゃべってもご迷惑になるかと思います。が、ふつう、お子さんのことを話せば、30分程度はかかります。一体10分とか15分で何が話せるのかなぁ?とも思っています。

特に、今日は3件とも中学受験生でしたので、ある程度の受験校選びの話などもしていますので、当然時間もかかります。ご兄弟でお預かりしていれば、2名分の話になりますので、さらに長くなります。

正直言うと、模擬試験の偏差値表を出して来て、実際の模試の結果を並べて、
「お子さんはここなら合格しますよ」
「ここには偏差値がもう少し無いと合格しませんよ」
なんて話は、昨日塾業界に来たようなド素人教室長でも言えることです。

名の知れた塾の教室長だから、さも経験も知識もあるんだろうと思うと大間違いで、転職してきた教室長などは、学校の先生どころか、近隣にどんな学校があるのかも知らない場合が多くあります。今春転塾してきた生徒が通っていた塾の先生は、「この学校はどうなんでしょうか?」と尋ねると、「わからないので学校に聞いて下さい」とお答えになったそうです。まぁ、いい加減なことを言うより正直でいいと思いますが(笑)、それでも「調べます」くらいは言って欲しいものですよね。ちなみに、私は何度も訪問したこともありますし、かつていろいろお世話になった先生もいて、内部の評価や、最近の学校改革の様子も即座に答えられる学校ではありましたので、即答でお答えしたところ、ご信頼を頂けたようで(笑)、ご入塾につながりました。

直接的に売り上げや塾生増加に関係ないところでも、私達はせっせと自分たちで足を運んで、学校を訪問し、あくまで主観ですがその学校の様子や評価・私達の見立てをするようにしています。レストラン情報をSNSにアップしている人たちと同じ、またそういう口コミ情報を求める人と同じで、客観的な偏差値とか大学の合格者数、データなんてものを塾に来るお母様方は求めているわけじゃないんですよね。そんなのは学校に言えばすぐ出してもらえるものなので、わざわざ塾に行って聞かなきゃいけないようなことでもないのです。

要は、レストランで言えば、「美味しいのか、美味しくないのか」ってこと。
学校で言えば、「いい学校だと思いますよ」と言ってもらえるか、「いやぁ、お子さんにはどうですかね?」と言われるのか、そういうことでしょう? 見立てとか、コーディネートとか、そういうことですよね。

今日も、同じ学校について、Aさんには「合っている学校だと思いますよ」と言い、Bさんには「どうかな? 気に入れば候補にしてもいいですけど…」と言い、さらにCさんには「お子さんのタイプではないと思います」と言いました。子どものタイプや性格、そして何よりその学校に満面の笑みでその子が通っているところを想像できるかどうか、そういうことを考えながら面談でお話をするので、そりゃ時間がかかります(笑)

私の見立てが100%正解なわけでもありません。実際、入ってみたけれども、あまりに厳しくて学校やめてしまったというケースも中にはあります。まぁ、その子の全てを知っているわけではないので、あくまで本人や保護者納得の上で、いや勧めたら本人がとても気に入ってしまって、いつの間にか第一志望になってしまった…なんてケースもあるのですが、それでも入ってみたら思っているのと違った…というケースもあります。そりゃ、どんな場合だってあります。いろんなことが起きますからね、学校生活は。

ただ、客観的に見て、こういう部分で合っていると思う…とお伝えすることで志望が固まったり、思い切り受験勉強に打ち込むことが出来たりするのも事実。そして、まぁほぼほぼ「正解でした」と言って頂けるケースが多いんじゃないのかな?とも思っています。

今春の生徒は、かなりドンピシャ。
塾に通っている生徒も、通っていない生徒も、好成績を報告しに来てくれます。学校生活はほぼ全員楽しいと言っていますし、大変なんでしょうが、生き生きと通っている子ばかりです。良かったなぁ。

その塾の先生は、本当にお子さんと学校のマッチングを考えてくれているでしょうか? 単に偏差値表を見比べて輪切りにしているだけではないでしょうか? 「この学校はどうでしょうか?」と聞いた時に、パッと学校情報が出て来るでしょうか? ちゃんと問い合わせることが出来るパイプを持っていたり、先生自身がその学校を訪問したことがあるでしょうか? そして、ウチの子は合う、合わないをちゃんと言ってもらえるでしょうか?

高校入試や大学入試とは違います。
高校入試は所詮3年。不本意でも何とか我慢すれば乗り切れますし、大学ですぐ挽回できます。
大学入試は既に本人の入試。18にもなってるわけですから、そんなもん自己責任でやれと思います。

が、中学入試はどこまでいっても「子ども」の入試で、親主導。そしてその後の6年間を決める入試です。6年間ですからね、ちょっと失敗すると痛いです。だからこそ、無駄に偏差値争いをしたり、単純に偏差値だけで選んだり、逆に敗北感を植え付けたまま進学させたりしたら最悪です。

こういう部分を桜学舎は大切にしていきたいと思っています。