ホリエモン。いろいろあったこの方ですが、桜学舎のこのブログも、彼が作ったlivedoorを使っています。

ゆっくり聞いたこのメッセージ。
ホリエモンってきっと嫌な奴なんだろうけど(笑)、でも、どうしてもこの人の話は聞いてしまいます。どうしても説得力があるように思ってしまうのです。
 
「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

っていい言葉だと思います。

中学や高校の予備校化が著しく、大学受験だけが中高の青春であるかのような学校生活を送っている子達を数多く見ると、最近は単なる「受験屋」ではなく、本当の意味で「教育」の意味を考えねばならないように感じてしまいます。

あくまで一般論ですが、親も子も学校も、なーんも分かっちゃいない!と憤りたくなることが、近年現場で多々感じられます。G-MARCH以下の大学に行ったらバカだクソだと言う風潮やら、大企業に就職したら人生勝ち組で、他人を上から目線でバカにする… 

若さゆえといえばそれまでですが、そんな、煮ても焼いても食えない子どもを育ててどーすんだ?と。ホリエモンが言うように、大人が敷いたレールにただ乗っかって、お勉強レースで成功すれば勝ち組だとか思ってる学生の何と多いことか。

そういう意味で、私たちの世代は、そのくだらない学生のプライドを根本からぶっ壊しにかかるホリエモンに痛快さを感じるだけなのかもしれませんが、何となく自分が若い学生たちに感じていること、言いたいことを代弁してくれたような気がして、ちょっと胸がすく思いです。

また、進学だ、受験だということばかりに気を取られ、最も重要な「人間としての基本所作」をも教え切れていない親御さんを見ると、「受験勉強の前に教えなきゃいけないことがあるんじゃないの?」と感じます。これが出来ない、あれをやらせたい、そういう親御さんの思いの前に、まず「ちゃんとする」という意識を身につけさせないと、学力を含めた「能力の高い子」は生まれません。ちゃんと出来ない子は成長が遅いのです。その上での学力。

破天荒に見え、ハチャメチャな価値観を語っているように見えるホリエモン。以前は金で何でも買えると発言して炎上していたこともありましたね。言葉尻だけを捉えられた感じですが、彼が言った真意は実はちょっと違った気がします。でも、彼は九州の有名な中高を出て、東大に入りました。すぐやめちゃったけど(笑)勉強はしていたし、頭も良かったのでしょう。つまり、異端児のように見られがちですが、実は常識的なところも多い人なんだと思います。その上で、ダイナミックな発想が加わるから、彼の話は面白いし、固定観念を打破しようとする話はワクワクすると思うのですが、この映像を見ていると、聞いている学生たちは何だか遠い世界の話を聞いているような顔つきですよね。心配です。

が、ホリエモン、寝食は「ねしょく」じゃなくて「しんしょく」だよ(笑)