親にとって一番面倒くさくない子は?

進路指導をしていると時々ぶつかる問題です。特に思い切り反抗期・思春期にぶつかる高校受験生は、ほとんどのケースで親御さんと上手く行っていません(笑) 自分の家だけじゃないんだ!とご安心いただければいいと思いますが、まぁ見事に親御さんとのコミュニケーションが取れておらず、

「先生、うちの子、何て言ってます?」

なんて聞かれることも日常茶飯事です。私自身、この時期にベタベタと親と話した記憶もありませんし、それほど反抗的な子でもありませんでしたが、なんとなく親と距離を取りたい時期でもありました。そんなさなかの進路選択ですから、私たちが親子の橋渡しをすることなど当たり前のようにあります。もちろんそうでないご家庭も多いんですよ? でも、コミュニケーションが取れていないご家庭も珍しいわけじゃない、結構普通ですと言いたいだけです。誤解なきよう。

さて、そんな中で、どうしても出てくる問題。
「お父さんは俺を思った通りに動かしたいんだろう?」
「お母さんは私に言うことを聞かせたいんだろう?」
という子どもの誤解です。

そんな時、私は親子を目の前に言います。
「そんな面倒くさいこと、親がするかよ!(笑)」

親御さんがなぜ教育にお金をかけているか、そんなことも子どもって分かってないんですよね、実は。
あー、わかってないケースでは、ズバッと言うことがあります。それが

「親にとって一番面倒くさくない子は?」

という問いです。
答えは、
 
「何でも自分で判断できて、自分でやるべきことをきちんとできて、それなりの結果を出すことができて、最終的には自立することが出来、親に迷惑をかけることがないばかりか、将来は親の面倒をみることができるような子!」

です。でも、それは生まれてきて、学校に入れて、放ったらかしておけば出来るってものでもなさそうだ…と親は思ってるんですよ?と子どもには言ってやります。だから、より自立が早まったり、やるべきことが出来るように、結果が出せて、自立できるようになるためにはいろいろな「お道具」が必要なんでしょう。それが勉強だったり学校だったりすることも大人だから知っているわけです。 

いつまでもいつまでも、親の思い通りにしか動かない子、つまりは自分では何もできずに親にコントロールしてもらわなきゃ生きていけない子なんて育てたら、それはそれは面倒くさくて仕方ないです。親が自分を思い通りに操ろうとしているなんて、妄想に近いよ?と子どもを諭すと、ちょっとびっくりした顔をします。でも、それは何となくわかるみたいです、子どもでも。

子どもが思っているほど、大人は子育てだけに注力することは出来ませんし、そこまで暇でもありません。逆に、子どもが思っているほど子どもに無関心だったり、服従させようとしているわけでもありません。やっぱり「一人前」になってくれることが何よりの目標でしょう?

親にとって子どもは所有物ではありません。
子どもにとって親は「ご主人様」でもありません。
が、あくまで親は子どもにとって最大のスポンサーであり、最大の理解者でもあります。無私で応援してくれるありがたい存在でもあるんですね。親がいなくなったら、あっという間に苦難の道へ突入することは間違いありません。もちろんそこからちゃんと考えて抜け出してくる子はたくさんいますが、でもどんな形であれ親がいなくなるということは大変なことです。私自身は経験がありませんが、多くの教え子と接する中で、一体どうしてあげたらいいのだろうと思うようなケースをいくつもいくつも見てきました。だからこそ、親のありがたみというのは子どもには伝えたいことの一つでもあります。

なかなかそうは言っても、思春期の子どもには通じないことがあります。ゆえに、お金を出していただくスポンサーでしょう?と諭します。スポンサーのご意向もちゃんと聞かないとね? そう言うだけで、結構納得してくれるものです。

今週、仮の内申点が出ている中学校もあります。
来週には全員の内申点が分かりますから、いよいよ点数合わせでどの学校へ出願できるのかなどが決まります。来週はイレギュラーの面談が多いでしょうね。1週間が勝負です。 内申点が出たら、是非お早めにお知らせください!