計画表も書かずに、計画も立てずに学習をしている子がいます。
普通の学年ならともかく、受験学年でそうだったので、結構ビックリ。なかなか自分ではできないものですし、やり方も教えたはずなんだけど、やっぱり実行することはできないものなんですね。

最近、学校って何なんだろう?と考えることが多くなりました。幸いなのか残念なのか、私には子どもがいませんので、実感を持って学校生活を感じ取ることはできませんが、それでも高校までの子供達とこれだけ長いこと過ごしてくると、1人くらいの子育てをした分くらいは感じるものもあります(笑)

教科学習については、残念ながら一部の部分においてはあまり期待できない気がしています。もちろん実験とか実技科目とか校外学習とか、そう言った「学校でしかできないこと」は私たちみたいな「業者」には無理です。頑張っているところもありますが、やはり規模の面では厳しいところもあります。が、純粋に、コンパクトに学習を短期間で教えるということについては、やはり塾のほうが分があるように感じます。学校の先生はそれだけじゃないですからね。生活指導や部活や行事など様々なことがありますから、最近は激務だと聞いていますので、教科学習だけに注力することはできないんでしょう。

が、昔は(こういうとオッさんですが!)、「学校は集団生活を学ぶところだ」と言われたものです。「小さな社会だ」とも。社会性を学ぶ場として捉えられていたと記憶していますが、どうなんでしょうかね? まぁ人数も違いますし、時代も違います。「昔は良かった」なんて言いませんが、もう少し「社会に出るときに身につけておかねばならないスキル」を教える場であってもいいのかなぁと考えてしまいます。

その一つが、私は「計画を立てる」ことだと思っています。
かく言う私も無計画な人生そのものを歩んできました。あれこれ決めるのも苦手だったし、今でも実はさほど得意ではありません。行動が縛られるのが嫌いなのですね。

ただ、予定を把握したり、計画を常に覚えていたりすることが苦手だからこそ、計画表を作るということを真剣に勉強した時期がありました。真剣に計画を立て、手帳や記録を作って、あとは忘れないことはただ一つ!「予定表を見る」ことだけ!という状態にしておけばいいのですね。ストレスがかなり減りました。

受験生の予定表は、最近は1週間単位で結構と言っています。年間計画とか月間計画ではかなりダレる子が多いので、日曜日の晩に月〜日の予定を立てろと言ってあります。その際は、月〜金で、各科目理想的な学習計画を立てます。時間を決めるのではなく、「タスクリスト」として挙げ、その日の予定を見ながら前後調整を自分でできるようにしておけば、時間に振り回されることもありません。学習範囲は、「国語」とか、「ドリル」とか曖昧な決め方ではなく、「○○テキスト P15ー(3)〜P17ー(6)」と言ったように、具体的にページ指定、問題番号指定まできっちりします。理想的に、「これだけやったら完璧でしょ!」ってくらいに計画します。途中で塾の宿題などが出たら、書き込めるように余白も残しておきます。

で、やり終えたら、必ずチェックマークを入れるか、横線で消すか、とにかく終わったサインを予定表に書き入れます。この際にちょびっとだけ脳内麻薬「エンドルフィン」が出るんだそうです(って言われます。まぁその程度の知識です(笑))とにかく、「やった!」と気持ちよくなるんだとか。そこで「次もやろう」につながるんですね。やっぱり報われた、一つ終わった!って感覚がなければ、次へ繋がらないものです。また前進していることを実感できないと、やっぱり次へは行きたがりません。自分をちょっと褒めてあげることになるんですね。それがチェックです。

この調子で金曜まで過ごすと、当然のことながら「やり残し」が出ます。これは織り込み済み。理想的な予定を立ててますから、現実とはギャップがあったり、現実の生活を行っていれば、当然予期せぬ予定が入ったりもします。そういうことを見込んでないと、現実的な計画の運用が出来ません。

そこで土日の活躍の番。
金曜日の夜に、チェックの入っていないやり残しを、土曜の予定欄に全て「書き写し」ます。簡単です。書き写すだけです。土曜はそれをやればいいんですね。土曜の晩も同じこと。土曜日中にこなせなかったやり残しを日曜日に書き写し、日曜日にこなせばいいのです。書き写すものがなければ、日曜日はゆっくりすればいいし、模試の復習や今までできなかった学習に手をつけてもいいでしょう? 日曜の夕方くらいはいくら受験生でも少し息を抜いたほうがいいと思いますが。

そして、日曜夕食後に、また来週の予定を立てればいいのです。
日曜日が丸々暇になるようなら、1週間の予定はまだ入れられるということですし、日曜日までやってもこなせないようなら、無理な計画量なんだということになりますね。

この計画表には、受験勉強の他、学校の勉強や宿題、塾の宿題、その他自分がやらねばならないタスクを全て書き込めるようにしておくと便利ですし、ちゃんと物事を忘れずに遂行できます。「情報を一元化する」ということが何より重要です。学校の予定はこの手帳、塾の宿題はこっちのメモ、自分の勉強は予定なし…みたいなのが最悪です。全て計画表を見ればいい、という状態が一番理想的です。

私立中高ではこういうことを実践している学校が最近多いようです。
公立中、都立高という子は、こういうものにそもそも触れたことがないまま大人になっていく可能性もあります。計画の立て方なんて、塾で教えることでもないのでしょうが、意外にこういうことを知らない子が多いものです。

ちなみに、以前もどこかで書きましたが、私は長年手帳マニアと言っていいほど手帳を書き続けてきましたが、今は全てiPhoneの「スケジュール」「タスクリスト」を活用しています。iPad、Mac book、Win、全てが連動してiCloud上に予定とタスクリストが入っています。iPhone持っている子が多いのに、全然この辺りの機能を活用できていないのはビックリです。LINEとTwitterだけやってるようなiPhoneじゃ、ずいぶん高い電話機にしかなっていませんね。デジタル世代なんですから、もっと隅々まで活用できるようになってほしいと思っています。

文明の利器は使え。
携帯禁止とか、スマホ禁止とか、時代錯誤も甚だしいですね。どう使うかをきっちり教える。それが重要です。若者のマナーは意外にいいですよ。ダメなのは中高年の男性です。電車内で大声で話していたりするのはみんな若者ではありません。

問題なのは、若いがゆえに使い方とマナーを知らない子が多いこと。要は使い方です。
スマホ活用方法もいずれ生徒に教えたいと思っています。