久々に生徒と長く話し込んでしまいました。
やはり塾、話し込むと遅くまでになってしまうので、ご家庭にご心配をおかけしますよね。申し訳ありません。そうすると、生徒と話し込む時間を取りたいよなぁと思ったりもするので、そういうイベントでも開いたらいいのか、いや、昔みたいにみんなで飯でも食えばいいのか、はたまたそういうスペースを作ることが大事なのか。とにかく、みんな本当に楽しそうに話をしていたのが印象的。普段喋らないような子も、楽しそうだったなぁ。饒舌になっていました。不思議な瞬間。

ある子は、私がいろいろ受験生時代に焚きつけたことを(笑)しっかり持っていてくれたようで、
「見て見て!」
と差し出すものが。
「カメラ!」
デジタル一眼レフ見せてもらいまいた。すごいなぁ、俺のよりいいやつじゃん!楽しいなぁ。
写真部にも属しているようですから、本気でやっているみたいです。センスがある子だから、どんどん本格的にやればいいじゃん!って中学時代に焚きつけていたんですが、好きなことにまっしぐら。あとはMacだなぁ。フォトショやイラストレータをマスターしたら完璧ですね!デザインや絵も上手な子だから、楽しみです。

さて、そんな中、ちょっと気になること。 
ある子が、「結婚はしたくない」「一人でいることが大切」ってことを言ってました。意外にこういう子、今多いです。何人も「結婚したくない」と若いみそらで言い放つ子がいます。下手をするとそっちのほうが多いくらい。彼女は?彼氏は?と言っても、別に要らない、欲しくない、彼女はいてもいいけど結婚は嫌だ、そんな子も。大学生講師たちも意外に奥手ですからねぇ(笑)

「面倒臭い」「好きなことが出来なくなる」「自由でいたい」「後悔したくない」「子供が要らない」
まぁ、いろんなことを言うものです。一人や二人ならまだしも、多いんだなぁ、こういう子。

「先生は私生活を切り売りしてますよね(笑)」
と先日同業塾長に言われました。そう、それが一番自分にとって簡単な戦略だったんですね。自分をわかってもらって、自分を信じてもらうことで生徒を預けて頂く、そういう形で塾が始まりましたから。ゆえに、我々夫婦も、喧嘩しぃしぃ、それでも「幸せな夫婦の像」を作らねばならないと思っています。生徒や教え子たちが「ああいう夫婦になりたいね」と言ってもらえるような夫婦でいたいと思っているのです。

あくまで個人的な「持論」なのですが、
「幸せじゃない人は、他人を幸せになんてできない」
と私は思っています。自分が幸せでないのに、人を幸せにしようなんておこがましいと。もちろん幸せの形が自分と同じでなければいけないということじゃありません。ただ、子どもたちの前に出る私たちが「幸せ」でなければ、子どもたちを幸せになんて出来ないだろうな、幸せを語ることなど出来ないだろうな、と思っているのです。ゆえに、もちろん大変なんですけど、毎日楽しく、幸せに、のびのびと、自由に暮らしていくことが重要だと思っています。

でも、まだ結婚したくないという奴がいるのかぁ。
もっと幸せを見せつけないといけないかなぁ?(笑)
いや、おっさんとおばさん、キモいと言われるのが関の山ですね(笑) 

でも、結婚はどんな形でも「したほうがいい」と私はアドバイスします。私も晩婚なので、一人がいい時期もありましたが、人生&仕事の師匠に、
「結婚してもしなくても後悔するのよ。だったらして後悔したほうがマシ!」
と冗談交じりでアドバイスされました。なんとなくそれで吹っ切れて、ちゃんと結婚しようという気になった30代。もちろん今は、結婚して良かったと思っていますよ。

子どもに、何の仕事がしたいのだとか、どうしたいのだとか聞くことが多い私たち。いろんなことを言ってくれますが、「多くの人の役に立ちたい」という子は多いものです。だったら、自分が幸せになりなさい、一つの家庭を持ってごらんなさいというようにしています。きっとご父母の気持ちやご苦労も分かるでしょう。どんな気持ちで自分を生み育ててくれたかも分かるでしょう。

残念ながら私たちには子どもはいませんが、もう親御さんより上の世代になってきましたので、すっかり子どもに言うことがオッサンです。でも、オッサンの本音を伝えることも大切です。何でもかんでも「一つの価値観を押し付けるな」と言うことが、さも「知的」であるかのような風潮がありますが、いろいろな価値観に触れてこそ、価値観の多様化の中で自分に合った価値観を醸成出来るわけで、「何でもいいんだ」「自由なんだ」と言うことこそが「価値観ファシズム」だと私は思ってます。

多数の「主観」に触れて、影響されて、それでも迷って、最終的に自分の価値観が作られる。だから、たくさんの価値観に触れることが重要。大人は堂々と「持論」を述べるべきだと思います。その持論こそが「みんなそれぞれ違ってもいい」ものなんですよ。これこそが多様化。価値観を押し付けるな、気に入らない価値観を封じ込めること自体が全体主義的で、徹底的に自由を愛する私は大嫌いです(笑) 要は、受け取る側の知的レベルの問題ですから。

桜学舎の子は、基本的に私の話を興味深く聴いてくれますし、アドバイスを求めてくれたりもしますから、あくまでそれが「主観」であることを前提に、「俺はこう思うよ」と話をします。講師にもそうアドバイスしろと徹底してあります。

結婚。してみたらいいんじゃないかなぁ?
まぁ時期的に「中2病」の時期ですけどね。若い世代のみなさん、是非、結婚にも夢と希望を!(笑)