最近思うこと。
それは、やはりもうこのシステムに限界があるんだな、ということです。

世間では、個別指導塾は80名を超えると大変なことになるというのが定説なんだそうです。業界にはコンサルタントを名乗る方々が沢山いて、有名な方も多々いらっしゃるのですが、そういう方々が口々に80の壁というお話をされます。80名までは「手作り」「手作業」でできるが、それ以上は難しい。物理的な問題が生じてくるというお話。
 
思えば、ウチのシステムはそもそも妻がやっていた某塾の形式の発展形。そこへ私がいわば「増築」を繰り返してきたのが今の形です。が、増築しすぎて使い勝手が悪くなったので、今のチグハグなシステムになっているとも言えます。要は「建て替え」の時期になってきたんだと思うのですね。宮の前の東京女子医大病院が足立に移転する問題が起きているそうですが、同じだなぁと思いました。増築を繰り返してくると、大きくなった時に一度「建て替え」をしなきゃならない時が来るんですね。
 
そもそも近年の「個別指導塾はブラック企業」的な喧伝で、昔みたいな働き方も、また塾の運営の仕方も厳しくなりました。

たとえば、桜学舎は「塾なのに休みが多い」「朝早くから授業が無い」「土日の授業が無い」というご指摘があります。昔は休みなし、朝から晩まで、これで良かったんです。8時頃から出勤して、一日中授業ををして、夜の10時くらいに終業。私一人で頑張ればいい頃はそうでした。部分的に時間講師を使い、夏期講習は仕方が無いと諦めて働けば良かったわけです。しかし、今は専任社員や時間講師を含め、多くの社員がいます。ということは、どうしても法律に従って運営をしなければならないわけです。

「休みが無い」「朝から晩まで授業がある」「土日もやっている」は、少し見方を変えれば立派な「ブラック企業」ですし、シフト制でも敷けない限り、立派な労働基準法違反であると言わざるをえないはずです。労基署の指導が入ったり呼び出しをくらったり、さらにはユニオンなんていう労働組合に団体交渉など持ちかけられないために、労働環境の整備をきちんとしておかないと、我々は大手ではないので、正直ちょっとしたことが命取りになります。

例えば大手さんは何かミスがあっても、皆さんに500円のクオカードとお手紙を送って終わりに出来ますが、我々は死活問題。間違いなく塾は吹っ飛びます。だから予め注意をしておかねばなりません。この労働問題で、大きな訴訟にまで発展した某有名個別指導塾でさえ、今年も元気良くTVCMを流しています。

ゆえに、少しずつ「ちゃんとした会社」にする、お役所から怒られないようにする必要があり、出来ないことも増えてきてしまいました。生徒や保護者にはなるべくご不便をかけないようにという形で整備をしつつも、この法的規制とのバランスを考えて、少しずつ対処するという方法しか今はありません。しかし、長い目で見ると、これはもう桜学舎としてのシステムのあり方の問題になってきたなぁというのが実感。そのために様々な施策は実行していますが、正直追いついていないというのが現状です。申し訳ありません。 

やはり「システムの建て替え」ですね。
昨日の記事にもあったように、子どもたちにICTを活用した授業を取り入れたら、大きな変化がありました。こちらとしても授業のあり方を変化させることが出来ました。集中度も異なるし、無駄も減り、生徒のケアに注力できるようになったというメリットも浮き上がってきました。何せ、1:2のような贅沢なシステムでなくても構いませんし、講師の融通も利くようになりました。そしてなにより、生徒のペースでできること、カリキュラムが前後しなくて済むこと、積み上げが容易に出来ること、などなど。

コンテンツを用意しなければならないというデメリットがありますが、そこは頑張ればいいわけで。
なかなか難しい問題に直面していますが、その他、規模的な問題、人的な問題など様々あり、ちょうど踊り場に来ているんだと思います。ただただ塾の発展のためにがむしゃらにやってきた部分もありますが、いよいよ塾のあり方、今後の進み方を考える時期に来たようです。

選択肢の中には、もちろんますますの発展・拡大というものもありますが、実は「縮小」「ダウンサイジング」という選択肢もあります。友人の塾も、120名という人数で限界が見えたので、20名のダウンサイジングを図って運営していると言います。正直、そういう選択もあるんだと思います。私はまだどうするのかという決断は出来ていませんが、もちろん両面考えています。

さて。悩み深き夏の日の2016。
少し考える時間を取らねばならない気がしてきました。
でも、突っ走るかしない夏期講習。
今日も朝から塾長自ら6コマ・フルコマ授業です。