土曜日。
連休明けに埼玉入試を受験する中学受験生に「最後まで頑張れ」と送り出しました。

言い方はキツイかもしれませんが、こんな話をしました。

「あなたたちは、他の塾の生徒たちみたいに、涙をこぼしながら夜遅くまで受験勉強してきたわけでもないし、人一倍自分に厳しかったわけでもない。受験直前だってのびのびやってきたはず。だから、そんな子が試験前だからなんて言って焦るとか自暴自棄になるなんて「図々しい」にもほどがある。
『ミラクルが起きるかもしれない』
なんて言う大人がいるかもしれないけれど、結論から言えば、
『ミラクルは起きません』
入試は、きちっと「実力どおり」にしか行きません。28年も塾で教えてきて、ミラクルなんて一度も無かった。むしろあったら怖いし、困ります。実力は偏差値が40なのにミラクルが起きて偏差値60の記念受験校に受かってしまったら、地獄の始まりですよ? ついていけずに万年最下位。しかも3年間勉強内容が分からず、高校へも上がれないので再び高校受験。その後の人生は大きく狂ってしまう。実力どおりに、あくまで自分の力・実力で、第一志望校の合格を手に入れてくることが何より大事。それには、入試直前の今、何ができるのかと言えば、
『最後まで頑張る』
もう、これしかできないのですよ。ミラクルなんて期待してたら、もしかしたら取れるものも落としてしまうかもしれません。最後まで平常心で、日々の学習と同じ気持ちで淡々と努力を続ける、「最後まで頑張り切る」ということしかあなたたちには出来ません。だから、自分ができることを最大限やるしかない。あと2日、過去問を最後までやり切る、今までやったテキストを見返す、間違った問題をやり直してみる、そういうことが重要です。最大限頑張ること!」

こんな感じの話をしたのです。 

バリ島に住む日本人大富豪の丸尾孝俊氏は、「ラッキーで金持ちになった人間とラッキーがなかった金持ちがいる。自分は後者だ」と言います。どちらが実力者か。どちらが人を惹きつけるのか。実は、世の中を支えているのはラッキーがなかった金持ちの方だと言うのは首肯すべきことかもしれませんね。

かの有名なホリエモン。東大入学後、早々に東大を退学し、のちのライブドアとなる会社を立ち上げて時代の風雲児になったのは皆さんもご存知のことでしょう。ただ、それが自分でもコントロールできないところまで行ってしまい、最終的には鉄格子付きの別荘まで経験するという凋落。でも、「刑務所なう」という本を出すバイタリティには敬服しました。出所してきてからはまたアレコレと出てきてビジネスを始めている様子。好き嫌い、いい悪いはともかくとして、あのメゲない雑草魂はすごいなぁと思います。やはり彼も「頭がいい」「学習を繰り返している」「幅広い興味を持っている」という実力者であることはもはや間違いではないでしょう。実力がある人間は、万が一不遇となってもちゃんとリカバーできる力を持っている、そういうことなんだと思います。学習する力、知恵をつけるということ、能力を高めると言うことは、結局いかなる困難にも耐え、乗り切る知恵を備えるということと同義なんだと思います。勉強の意味はそこにあるのであって、「5択記号選択の答えを当てる方法を身につける」などという訳のわからないことではありません。

つまり、ラッキーやミラクルに頼っているようでは、勉強する意味も、その身につけるべき実力のためにかけた時間も、その努力も、全て無駄。ある意味、かけた投資を回収できないということになりますから、ビジネスという観点からも失敗です。投資分を回収できなければ大損ですからね、ビジネスにおいては。

桜学舎の子は、「ミラクルバカ」にならないようにね! 
連休明けからついに入試が始まります。
一年の塾の通信簿が付き始める感覚。
私たちも最後まで頑張らねば!