平成29年4月から世帯所得760万円未満の場合、年額44万2千円の私立高等学校等就学支援金が国と都から支援されることになりそうです。なりそうですというか、25日に発表になるという話も出てきました。真偽のほどは確かではありませんが、どうもそうなりそうな感じです。
 
ある私立高校からFAXが来て、支援額よりも高い授業料の差額は、年額で2万6千円だから金銭的な心配がなくなるという話でした。まだ決定事項でもないので、ずいぶん気の早い話だなぁと思って見ていましたが、いずれにしても「私立高校の授業料無償化」に近い支援が拡充されることになるんでしょう。

ですが、ある塾の仲間がこういう疑問を呈しました。
「私立特待生を目指していた子はどうなるんだろう?」

そうですよね!
私立高校が実質無償化されるとしたら、特待生で優秀な生徒を集めることが不可能になりやしませんか? 唯一の「無料」作戦が崩壊してしまう!(笑)

特に、都立を捨て、私立特待を目指していた生徒はどうなるのかなぁ? まさか支援額分くれるわけでもあるまいし。確かに私立高校が実質無償化されれば、私立都立垣根を超えて、自分がいきたいと思える学校を選ぶことが出来るでしょう。教育上も大変よろしいことです。しかし、この実質無償化は、そういう意味で私立の「差別化」を一気に削いでしまうリスクも背負っているように思います。

また、高校が無料になるならと、中学受験が再度盛んになるのではないかという見方も出て来ています。いずれにせよ、大きな変化であることは間違いないようです。

実は教育界においてはドラスティックな変化はあまり良いことではないのですよね。以前、「併願推薦入試」が禁止になった時も、当時の都知事・石原慎太郎氏の鶴の一声だったと聞いています。推薦なのに併願はおかしいと。確かに正論でもあるのですが、制度が今年からいきなり変わるというのは生徒たちにとっても親御さんにとっても「心の準備」ができていないわけで、また進路選択の条件も変わってくるわけです。どうも急すぎるとよくないように思います。

正式発表を待ちたいと思いますが、どうなることやら…
嬉しいような、心配のような、複雑な気持ちでいっぱいです。