今、桜学舎では春の新人研修が始まっています。多数の生徒においで頂いていることもありますが、それに比例して先生の数も増やさねば授業が成り立ちません。また、大学生の講師たちも学年が上がるにしたがって就職活動やら何やらで出勤できる時間が減ったりもしています。新人講師を育成しておかないとにっちもさっちもいかない事態に陥らないとも限りません。

実は昨夏は本当に大変な思いをしました。講師数に比して受講数がかなり多く、また予定の変更がかなり多く出ましたので、夏期講習が開始されてもまた400コマほどが保留状態。結局何人かの方にはどうしても規定回数の授業をご提供出来ずにご返金をしたということがありました。それでも、私、副塾長、教務主任は朝から晩までフルで授業、それでも足りなかったのですから一体どれほどのコマが入ってしまったのだろうと今でも振り返るとゾッとします。おかげで9月の体調も最悪。グッタリしていました。

今年は幸いなことに、卒業生の講師が既に3名、外部からご近所の最高峰の大学から数名、それにもう2名ほど内輪ですが応募があります。講師人材は豊富に確保できそうなので、少々胸を撫で下ろしています。

しかし、講師やスタッフが増えれば当然問題も比例して起きて来ます。これはどこも同じ現象が起きるのでしょうね。一定の確率・一定の数で必ず問題が起こる、そういうものなのだとかつて大きな会社の社長に聞いたことがあります。そろそろウチもそういう域に入って来たのだろうと感じることがあります。

今年の新人講師の研修が全て終了して本格稼働すれば、講師数は我々を含めて30名弱になります。10年前に私が関わるようになった時は、副塾長含めても講師は10名足らず。スタッフ数が3倍近くになっているのですから、やっぱりいろいろと問題が起きます。10名なら意思疎通もFace to Faceで出来ましたが、さすがにこの人数になって来るとなかなか取りこぼしも出て来ます。

実はこの零細塾にしては早くから講師専用のグループウェアを導入したり、時間割の作成システムを導入したりと、かなりのインフラ投資をしています。教場には監視カメラも設置していますし、全館Wi-Fiを飛ばして、講師の報告書も全て4月から電子化して全てチェック出来るようにしました。でも、いろいろ問題は残っています。

先日も、不手際があってお叱りを頂戴したケースがありましたが、それもやっぱり内部の連携ミス。マニュアル通りに動かない人間がいたことによって引き起こされたミスでした。正直、クレームというクレームはほとんど出ないのが桜学舎の自慢でした。クレームが出ないように神経すり減らしていたのも事実ですが、とにかく通って頂いている方に余計なご心配をおかけしないことが最低限だろうと思っていましたが、それでも自分を含め、このところいくつかご指摘をいただくケースが出て来ました。

世間からも認知されないくらいの極小塾だった頃のシステムで成長して来てしまったツケがここへ来て出て来ているのでしょうね。少なくとも改善策を現在打ち続けていますので、失敗のないよう進めて参ります。

ただ、やはり人間の教育は難しいですね。本当に難しい。いくら教育しても1人が気を抜いたりしたら全てが終わりになる。そういうところを若いスタッフにも厳しくしつけて行かねばならないのですが、どの会社でも若手の教育は本当に神経を使うのでしょうが、我々も全く同じです。

先日も、学生のノリで越権行為のようなことをした学生講師たちを厳しく叱りました。マニュアルの最初に「サークル活動じゃない」とキツく書いてあり、読み合わせもしているにもかかわらず、やっぱりついノリでそういうことを言ってしまったりします。特に男子。顔が青ざめるほど叱りました。

保護者がいるにもかかわらず、学生ノリで喋った講師も、やはり青ざめるほど叱りました。しかもわざわざおいで頂いたのに不愉快だと誤解されてしまうような言い方だったので本当に焦りました。本人は全然気づいておらず、指摘され、叱られて事の重大さに気づき、泣きそうな顔で謝罪して来ましたが、やはり若いスタッフというのはそういうところが、今流行りの「忖度」できないものです。

指導でミスがあったものも、叱られるとビックリして引き締まります。やっぱりこれだけ人数がいると「管理」する人間も増やさないとダメなんだと思います。ということは、主任やマネージャーの「管理職研修」も充実させないといけないということになって来ますね。やることがいっぱいです。

ただ、私たちが望むのは、「いい塾にしたい」ということだけなんです。ですから、こんなお叱りを受けたり、こんな小さなことが気になってるようじゃ全然ダメなんです。私たちが自分で教え、自分で生徒と向き合い、指導している塾であれば、私たちの権限と能力でそれなりのものを運用していくことが出来ます。しかし、それじゃどうしてもダメなんですね。私たちが倒れたら終わりになってしまうので。いよいよ塾を運営する人間が最も苦手とする「チームワーク」の領域を極めねば、これから先は前に進めないようです。

 新人講師研修に私たちも関わっています。直接指導もします。
今年は、これに加えて全体講師研修を夏前に予定しています。講師としてのみならず、「社会人として」当たり前のことをきちんと教えて行かねばなりませんし、それは後々大学生たちの就職活動にも役立つものになるでしょう。何より、目の前の仕事を丁寧にコンプリートするという最低限のことをきちんと出来る人間に育てていきたいと、改めて思っています。

桜学舎は学生講師も多数いますが、最初から「学生だから、アルバイトだからと言って許されることは何一つない」と宣言しています。雇用形態の違いが仕事の質に反映されるのであれば、マクドナルドのハンバーガーがアルバイト作だとパテも半分、野菜もぐちゃぐちゃでも許せって話になります。クレームを言って、「俺、アルバイトなんで」と言ったら、「そうか、じゃ仕方ないな!」ってお客さんはいないだろう?と諭しています。 だから委託された仕事については責任持ってやるように言っていますが、やはり不手際もあるのは、本当に申し訳ないと思っています。

このミスゼロへの挑戦は果てしないものになるかもしれませんが、とにかく今、様々な施策で上手に運用されていくように、またミスの再発防止に努めて参ります。