稲作には、夏の暑い時期に一度田んぼの水を抜いて地面を乾かす「中干し」という作業をするところがあります。小学生の社会のテキストにも載っていることですし、実際今夏合宿で新潟へ行った時も、沿道の田んぼで「中干し」状態を観察することが出来ました。

なぜ中干しをするのか?
これが問われることもあります。答えは、一度水を抜き、稲を飢餓状態にすることで、根をより強く張らせるためです。苦しくなれば、水を求めて根を一生懸命張ります。それだけ根が強くなるので、丈夫な稲が育つのだとか。

受験生も同じですね。
怒鳴ったり、ハチマキを巻かせたり、右向け右が嫌いな桜学舎ですから、のびのび楽しく受験勉強をしているのですが、でもやっぱりそれだけではたるんでしまうわけで、そこは「ちょっとした飢餓状態」、つまりちょっと厳しい環境に生徒を置くことで、「強い根を張らせる」必要があります。

それは、各季節ごとの「講習」であり、夏に行われる「合宿」であり、その時々の特訓。

時々、「遠くまでわざわざ行って勉強する意味はない」という方もいます。でも、果たしてそうでしょうか? 毎日毎日、自室で勉強が出来るでしょうか? 大人だって、ちょっと仕事をしに喫茶店に行くこともあります。環境を変え、場所を変え、気分を変え、自分が少しでもタスクをこなせるように工夫をしていくのが大人だと思いますし、それは子供とて同じこと。

ましてや、「非日常」の中で学ぶ特別感は、ある種の高揚感も生みますし、一種の飢餓状態も生みます。なぜなら、「その他の誘惑が一切ない」からです。合宿中に肌身離さず携帯を持っているということもなくなります。それは手元にあったとしても。

終わらなきゃ帰れない、
もっと頑張らなきゃダメだ…

年がら年中こんな状況だと、かえってこの飢餓状態に慣れてしまうので耐性の強いだけの子が育ってしまいますが、時にはスパイスとしてこういう「中干し」も必要なのです。

来週から冬の中干し「冬期講習」
強い根が張れるよう、私たちも頑張ります。