現高校1年生からセンター試験が新試験に移行します。一応新試験でも英語の試験は実施されますが、既報通り検定試験のスコアを提出することで英語試験の代替とすることが可能になりますから、いずれにせよ新試験よりも半年とか1年前倒しで英語を完成させておく必要があります。

従来の「英語検定」(英検)は代替試験として不合格となりましたので、英検は1日で「読む」「書く」「聞く」「話す」を実施できる新型の英検を実施することになります。検定が利用できるのは高3の1年間に実施される検定のみですから、以前に取ったスコアが生かされるわけではありません。ただ、検定は春からスタートしますから、その時点で大学に提出できるような点数を取っている生徒は、やはり他の教科に力を入れられるという点ひとつをとっても有利に働くでしょう。

ゆえに、受験の世界でも、「3年生は受験生だから勉強しろ」なんていう、今まで大人が「常識」としてきたことが全て通用しない時代がもうすぐそこまで来ています。

もちろん、受験以外でも。
新聞各紙で報道された、三井住友銀行の4000人本店集約・配置換え。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52015
より興味深い記事が上記に出ていましたが、さもありなん。 優秀なAIが人間の仕事を奪うという時代がもうすぐそこまで来ていますし、実際教育業界にもその波はもうとっくに押し寄せて来ています。背筋が凍るくらいの衝撃です。

毎年5月にビッグサイトで開催される「教育ITソリューションEXPO」に足を運ぶのは、その時代の流れに遅れないため。今年は本当にAIと英語教育しか無いくらいの状態でした。どうせ機械だろう?なんて考えていたらとんでもないことになります。

桜学舎でも真剣に導入を検討しているのは、やはりAIを使った英語のアプリケーション。これがとてつもないもので、単語や文章を音声で入力すると、1語1語のレベルで、流暢さや発音の正確さなどを判定・採点してくれますし、可否レベルによって5段階くらいに色分けしてくれます。さらに自分の発音が同時に録音されており、 聞き直しも可能。さらには自由作文も、「質問に対して答えていない」とか、「それでは意味が通じない」などというレベルのことを判定できるところまで来ています。

素晴らしい授業は「スタディサプリ」月額980円なんかで、自宅PCやスマホで見放題。クオリティの高い授業がほとんど無料に近い値段で公開されているんですよね。もう予備校要らず(笑) 何と、うちの生徒が通う大妻中野中もこのスタディサプリを自宅で見るのが宿題のようになっているそうで、完全に反転授業に近い形。学校では見た映像を元に授業が進んでいくのだとか(生徒から聞いたので不正確かもしれませんが!)

「先生いらないじゃん!」(笑)

そう。
働く時間を「教務」という労働力を提供し対価を受け取るだけだった先生は、塾であろうと学校であろうと、じきに職を奪われます。教えることだけが上手で、その他は苦手だという先生も、教えるという場面だけはこうして機械で出来てしまいますから、淘汰される可能性が高くなります。これは他の仕事でも同じでしょうね。「時間」と「お金」を交換するタイプの労働は、この先全て機械にその分野を奪われるんでしょう。

先生も親御さんも含め、だいたい私と同じくらいの年齢、もしくはそれより上の方の言っていることが、だいぶ「通用しないなぁ」と思うことが増えて来ました。一番実感しているのは私(笑)

有名大学を卒業して、誰しもが知っている大手企業就職したにもかかわらず、退職してしまうという子もいれば、就活中の子どもに、使いもしない「福利厚生施設が充実している」などという項目をいまだにチェックさせるような親御さんもいるわけです。保養所の使われなさは尋常じゃありませんし、熱海や湯河原あたりの保養所の売られ方も半端じゃありません。この時代、大手企業へ就職し、精勤することがステレオタイプの幸せには繋がらないし、第一仕事がこの先大きく変化する中で、その仕事がずっと定年まで存在するかすら怪しい時代になってきました。

大人が、
「そんなもん社会に出て通用するもんか」
「甘い!社会を舐めている!」
と口からツバを飛ばしながら若者を説教しているようなことが、これからは、ぜーーーんぜん通用しない時代になってきます。

過去、何度もあった、
「声優になりたい」
「釣りを仕事にしたい」
「自分で会社を興したい」
という学生たちの相談。
それがリスクだと考え、企業への就職を強引に勧めた大人がほとんどでしたし、「そんなもんで飯が食えるか!」と叱られ、やりたいことは潰され、夢は儚く散った、というのが定番でした。

しかし、Youtuberと言われる一部の人たちがそれだけで生活をしていることも知られていますし、アニメがわが国を代表する輸出産業になり、世界中で需要があることも分かってきました。

「e-スポーツ」と言われる、まぁいわゆる「TVゲーム」が、正式なスポーツ種目として登録されることになりそうですから、子どもたちが「ゲームばっかりやっている」と嘆くお母さんはこの先全く通用しない可能性が大です。IOC(国際オリンピック委員会)は、五輪サミットにてeスポーツのオリンピック競技化に向けて検討を行うと発表していまし、2019年に開催される「いきいき茨城ゆめ国体」では、サッカーゲーム『ウイニングイレブン』のeスポーツ大会が開催されることが発表されています。

部活ばっかりやっている、野球ばかりで困ると嘆き、勉強しないのならスポーツをやめさせるという親御さんはそれほど多くありません。今後、夢中になって野球の練習をしているのと、寸暇を惜しんでゲームに没頭するのが同列に扱われる時代も近いのかもしれませんね。

趣味や自分の興味関心を突き詰めることで、それが職業になりうる時代。
しかも、それが一部の才能あるタレントさんに限った話ではありません。私の友人でも、趣味のパチンコが仕事になってしまった人や、趣味の食べ歩きが仕事になって今やメディアで大活躍している人、そもそも私たちと同じく音楽を志して、立派に今も第一線で活躍する人など、自分が好きなことを突き詰めて、また夢中になってきたことで生計を立てている人間などいくらでもいます。

私だって、Youtube動画を使って集客して食べているのですから、ある意味Youtuberなのかもしれませんし(笑)、30年も飽きずに塾の教壇に立ってきたのですから、ある意味「趣味」で食ってるようなところもあります。仕事にしたかった音楽を、子ども達を惹きつける道具にしてるところもありますから、昔取った杵柄が役立っているところもあります。「芸は身を助く」になっているかも。

「そんなんで食っていけないでしょう?」
というサラリーマン万能信仰も、にわかには信じられません。桜学舎にいる専任社員達は全員、一流の職場でぶっ倒れて、自分の仕事を見つめ直した結果、桜学舎に舞い戻ってきた経緯を持っている人たちです。

以前、業界団体向けの東京都の大きな助成金のプレゼンを担当したことがありましたが、その際には、

「塾が正社員なんて欲しがらないでしょう?」
「塾なんて就職して食べていけるような業界じゃないでしょう?」

みたいな露骨な反応をされて、当然不採択という結果になったのですが、

「は?」
とムカついたのを今でも明確に覚えています。

「うち、4人正社員抱えてますけど、何か?」

そりゃね、薄給で仕事も大変だと思いますよ。でも、これから先ちゃんと食べていけるようにと努力をしている、またその支援のための助成金を希望したからプレゼンまでしに行ったのに、何だそれ?って思いましたが、やっぱり昔々の学習塾なんてそんなもんでした。
「私も、学生の頃塾でバイトしたけどね…」
って反応が多かったですから。文部省が「我が国に塾などというものが存在することを知らない」として来た時代が長かったですからね。

でも、時代も変わり、我々を取り巻く就労環境や法も変わっています。
時代が違うんですよ。

一事が万事、これです。
「あなたたちが知ってる世の中ではないから」
って時代が、もうそこまで来ています。私だってもうついていけないレベル。それでもまだ少しだけマシだって言われますけど。

暗記能力だけで乗り切ったような学歴信仰なら、機械に完敗しますから、この先無駄になる可能性が高いですね。 「創造力」のない人間は、あまり実務的な面からもビジネスの世界で必要とされない時代が10年もしないうちに来るような気がします。だから、最後まで何が必要とされ、どんな人間が大切にされていくのかをよく考えねばなりません。

昔は「硬い職業がいい」と言われました。だから製鉄や重工がいい職場とされました。
私の地元・千葉の市内には川鉄の大きな工場がありましたが、今は完全撤退。巨大な複合施設になっています。

カビ臭い昭和の価値観をいくら子どもに押し付けても、もうなーーんにも役に立ちません。
むしろ子どもの人生を潰してしまいかねない時代です。
もちろん、遊んで暮らせるなんてことじゃありません。でも、その職業は10年後に存在しないと予測できるのに、何も考えず目先の就職だけでその職についたら、その先を考えていないと完全に路頭に迷うことになる、ということなのです。

子どもの教育の前に、実は大人の価値観の見直しの方が重要だったりします。 
「英単語を覚えるときは、20回紙に書いて覚えろ!」
なんて、もう有害でしかありません。だから英語が嫌いになるし、英語がいつまでも分からないし、出来ないのです。

正しい発音を聞く(確認する)、口で言う、楽しく使う、正しい発音・アクセントで覚える、最後に書く練習。そういう練習をしなければ、先に出て来た新型の英検などはまったくもって通用しません。英単語数だって1.5倍増。英語一つとったって、もう私達の旧来の価値観や方法論はほとんどが通用しません。

世の中自体が既に、常に、「アップデート」されているのです。
ぜひ、先を考えて、これからの時代を生きる我が子に与えるべき教育を考えていきましょう。