IMG_3484村田女子高校が広尾学園と提携をしたという話題を最近このブログでもお伝えしたのですが、13日に学校説明会がありましたので伺ってきました。

午前中というお話でしたが、何と直前になって午後にも同じものを開催するのでどうですか?というご連絡を頂きました。結論からすると溢れかえったということなのだと思います。すごいですね、近年あまりなかった現象かもしれません。正直、私も久々に村田さんにお邪魔したので、やはりみなさん広尾学園とどうなるのかというのは興味津々なのでしょう。


で、説明会の内容を詳細に、というのは割愛させて頂きますが、ざっくりとした印象は、「広尾のやり方だなぁ」ということ。なるほど、いきなり形を大幅に変え、いきなり校名変更、共学化、中学再開、レベルアップ… という派手なことはやらず、まず内部改革というやり方は、確かに広尾の定石を打ってきたのかな?という「印象」でした。

以前、広尾学園の当時の理事長先生のお話を小規模でお聞きする機会があったのですが、とにかく最初は先生たちの勉強から始めたとおっしゃっていました。いろんなことをやめて、まず先生たちの研修会を徹底したと。確かセンター試験の問題を解いたのだと聞いた記憶があります。

村田女子高校も、先生たちの研修会をものすごくやり始めたとお聞きしました。堅実だな、と思いつつ、これが広尾学園、三田国際などの原動力になっているとすれば、こりゃ随分変わるのかもしれないな、と感じます。校長先生も東京都市大学付属が前任とか。また、福岡や岡山だと全国から実力者が集まっているようですから、これは本気の改革だな、と思います。

とにかく国際化が売りで、ニュージーランド留学が目玉なのだそうで、そのためのコース再編は来年度行うそうです。ただ、これがなかなかドラスティック。さて、どうしたものかと指導する我々はちょっといろいろなことを思い巡らせねばなりません。

案としてお知らせ頂いたのは
★グローバルリーダーコース
★スーパー特進コース
★特進コース
が普通科。
★スーパーライセンスコース
★ビジネスライセンスコース
が商業科。

さすが、商業科をきちんと生かしてますね。やはり簿記の村田を残すのでしょうかね。
グローバルリーダーコースは全員特待生という想定のようで、オール5に近い子が基準とのこと。それこそ東大・一橋・筑波といったところを狙わせるんでしょうね。

近くには京華女子、京華、京華商業、東洋大京北、文京学院大学附属女子、聖学院、女子聖学院、十文字、淑徳巣鴨、桜丘、駒込、などなど、学校が山ほどあります。皆進学に力を入れている学校ですが、ここへ台風が突っ込んできた形になるでしょうか。

私学もなかなか大変です。競争の時代、結果の時代なんでしょう。
ただ、新しい学校は本当に「価値観が違う」気がします。良い悪いはともかく、旧来の学校のあり方とはだいぶ違う、「実学」に近い形の教育を施そうとしている気がします。そこで支持を得られなければ潰れてしまう私学は、本当に生き残りも大変ですが、これまた本当にいろんなことを考え、勉強し、新しいものを取り入れようとしていると思います。

具体的に確定した内容については、9月にもう一度説明会があり、その際に発表になるそうです。コース編成も変更されるかもしれません。また伺って聞いてこようと思います。

ただ、やりたい教育内容を見ると、やはり高校3年間では収まらないボリュームだと思いますので、いずれ中学復活もありうるんだろうなぁという気がしています。もちろん来年度入試は従来通り高校入試でいくとのことでしたが。

そうそう。
合否に不利はないとのことでしたが、高校入試で5科目入試を実施するそうですよ。
8割がた3科目で判定し、残りを5科目を加えた点で判定するというやりかたのようですので、3科目だと不利だとかそういうことはないそうですが、やはり総合学力を見たいのでしょうね。

変わる私学。
期待したいところですね。