2018-09-27 10.47.492018-09-27 14.03.49場所を京都に移しての長旅5日目。
実は京都に泊まりながら、そもそものこの旅の発端であるお寺にお参りに行くことに。

いろいろ行き方はあるのですが、あえて京都から琵琶湖線で一駅、お隣の山科で下車。眼の前の京阪山科駅に乗り換え。ここから、京阪の「京津線」に乗車です。左側の水色の電車。4両編成で、京都市営地下鉄に乗り入れている電車ですが、これがこの山科駅から大津方面に行くと結構な山登りを始めます。途中、ビックリするほどの急カーブ。電車が折れちゃうんじゃないかと思うほど曲がりますし、そのあたりは線路との摩擦を抑えるために、スプリンクラーで線路に水が撒かれています。さながら登山電車。かと思うと、大津に出ると急に線路が道路に進出!完全に路面電車になります。4両のでっかい電車が道路の真ん中を走り、車と並走するシーンは圧巻! 鉄道オタク御用達のスゴイ区間です。久々に行ってみましたが、めちゃくちゃ楽しめました。わずか10分15分ですが。



びわ湖浜大津駅で乗り換えて、お隣三井寺駅まで。この区間も路面区間。面白い区間です。さてこの駅で降りたのですから、当然参拝するのは三井寺です。

2018-09-27 11.14.38途中、琵琶湖疏水を渡ります。この先に疎水トンネルがあって、京都側へ抜けています。琵琶湖の水を京都に引いて、電力にしたり水道水にしたり様々な用途で使われる水です。その取水口がここなんですね。琵琶湖疏水については興味があったら調べてみて下さい。こちらも調べ始めると止まらなくなるほど面白いです。


2018-09-27 11.22.512018-09-27 12.19.52さて、三井寺。
正式名称は園城寺(おんじょうじ)と言います。そもそもは天武天皇が名付けたお寺だそうで、天智、天武、持統天皇の産湯に用いられた霊泉があり「御井の寺」と呼ばれたのが始まりだそうです。

まぁ、これが行きたかった理由ではありません。もっと単純なの。

古文の常識に、「山」と言ったら「延暦寺」、「寺」と言ったら「三井寺(園城寺)」というのがあります。「昔、比叡の山に児ありけり」を「比叡山に子どもがいた」と訳すと、比叡山中に子どもがいたということになり、野生児、もしくは妖怪山ん子になっちまうだろ!というのがもうお約束みたいなものでした。だから「比叡山の延暦寺に幼い子どもがいた」という意味なんだよ!とお話することが定番でした。

じゃ、寺は? うーん。受験生時代に習ったからそう覚えていたけど、何でだろう?
これも、詰め込み教育・暗記教育の弊害だったのでしょうね。人に古文を教えるようになってその理由を知りました。天台宗を開いた最澄亡き後、天台座主3世の円仁と5世の円珍の仏教解釈が異なるものがありました。その結果、末流が対立し、993年に円仁派が何と!円珍派の坊舎を焼き払ったのです(なんとも過激!) その結果、円珍派は比叡山を下り、園城寺(三井寺)に入って独立をしました。

このことから、智証大師円珍を仰ぐ天台宗寺門派が出来、また慈覚大師円仁派は、延暦寺に残り、山門派と称しました。ゆえに、山と言ったら延暦寺、寺と言ったら三井寺。歴史云々ではなく、古文の知識だったのです。

子どもに30年も古文を教えておきながら、三井寺に行ったことがないというのはなんとも悲しかったので、ココぞとばかり行く気になって、出かけてきました。一つ一つのお堂を回り、それぞれ御朱印を頂きながら、全て回りきって2時間以上の参拝。しかし、「ようやく来れた!」という感動が先に立っていたのは言うまでもありません。30年越しの悲願達成でしたから(笑)


2018-09-27 14.22.18さて。参拝が終わって、また京阪電車で大津京へ。
大津京も見たかったのですが、そしてお隣の近江神宮も参拝したかったのですが、ここでJR湖西線に乗り換え、堅田(かたた)という駅まで。真緑の電車ってのも最近は珍しいですね。懐かしい感じの古さで面白かったです。

堅田駅からバスに乗りたかったのですが、なんとも時間が…
致し方なく、タクシーで移動。

2018-09-27 15.04.04目指すは「佐川美術館」です。
そう、先日薬師寺で聞いた佐川美術館に行ってみようと思い、調べて訪問することにしました。予めなんにも予定が決まっていない旅のいいところですね。旅先で知ったところへ行ってみる。気ままな時間の過ごし方がまたたまらないです。人生の中でそうそうあるもんじゃありませんが、大学生の頃ってこんなでしたね。今の大学生ってこういう時間の使い方をしていない気がしますが、まぁそれはいいとして(笑)

この水に浮かんでいるような設計。どうですか。美しい。ビックリしました。
佐川急便の佐川さん。流石、凝ってます。
さてこのあと、左下の副塾長はこのお水に落ちそうになるのですが、それは本人からいずれ聞いて下さい(笑)私は心臓が止まるかと思ったし、その後は笑いこけるし、大騒ぎでしたが(笑)

仏教伝来以後という展示で、この平山郁夫画伯の絵を見に来ましたが、残念ながら目的の絵には出会えませんでした。しかし、改めて平山画伯の絵に触れて、なんとも言えない「ビビッ」とくる感動がありました。画家を好きになるということは人生の中であまりありませんでしたし、何かのきっかけがないとあまり手を出すものでもないとおもいます。

昔々、ラッセンの絵を買えと言われたことがあるくらい(笑)値段を聞いて目玉が飛び出ましたので当然買ってはいませんが、以来絵には興味があまりありませんでした。数年前に友人を介して、マッケンジー・ソープ氏の絵と出会い、本人とも会ってみて、その絵を気に入って数枚保有していますが、それでもそれもそういうきっかけがあったから。

今回も薬師寺で出会って、更に話を聞いて、という出会いがあったからこそこうして興味を持ってわざわざ琵琶湖畔まで尋ねてきたわけです。


2018-10-01 14.36.16妻が気に入った「明けゆく長安大雁塔・中国」はレプリカがありました。
非常に手頃、私でも現金を出せるくらいのものだったので、これは自宅用に購入。額がついていなかったら、2人で王将で御飯食べるくらいの値段でしたので、迷わず購入。

私の気に入った「ナーランダの月」はクリアファイルだけがあり、残念ながらレプリカがありませんでした。夜をブルーで表すという素晴らしい絵なのですが…

そして、薬師寺で聞いた月の位置が反対の下図があるという話をしたところ、学芸員の方に話を伺う事ができました。ところが、この学芸員の方もその話は初耳とのこと。え?と思って、再度いろいろと知らbれてみたところ、何と広島県のしまなみ海道、生口(いくち)島の平山郁夫美術館にありそうです。平山郁夫画伯の絵はもう一つ、平山郁夫シルクロード美術館(山梨県)にも多く所蔵されているとか。生口島は弟さん、山梨は奥様がやってらっしゃるとか言ってたかな?(記憶が曖昧、間違ってたらすみません)

ということで、いつか生口島訪問は決めました。どうしても月が逆にあって、人影のないナーランダの月を見たいのです。

帰りは、ビックリするようなポンコツバスに乗ってJRの守山駅へ出ました。
郊外の住宅地といった風情の守山。
駅前には名だたる塾ばかり。関西は駅前にはものすごい数の塾があります。飲食店などは郊外では寂れていて、駅前は本当に塾銀座。塾ばっかりです。知っている塾も多く、すごいなぁと思いながらも、「一体どういう運営をしているのだろう?」という興味も… よく出来るよなぁ…

夜は疲れたのか、駅ビルでお寿司買って、ホテルで食べて終わり(笑)
そろそろ旅の疲れもめだってきました(笑)