月曜日はスタッフに教室を任せ、塾長はお休みをもらって、久しぶり実家の父母の元へ。
こうしてお休みを貰えたのも任せられるスタッフがい出来てきたからで、ありがたいことです。

父母に前回会ったのは秋。
今年はお正月には顔を出せなかったので、本当に久しぶり。その間、生存確認はしていたのですが(笑)、もう二人とも立派な後期高齢者。いやそれどころではないくらいの年齢なので、元気に生きててくれるだけでありがたい存在です。

聞けば、1月に母は心不全で救急車で運ばれたとか。腰を抜かしそうになったのですが、この歳にして医者の言うことを聞かずに薬を飛ばし(苦笑)、結果何やら心臓を圧迫して心不全状態になっていたのだとか。定期検診ですぐに見つかったから良かったけど、相変わらずオテンバで困った母です。投薬で全てが解決し、今は「何かあった??」くらいにケロっとしてますけど、私はそんな事があったことすら知らなかった…

でももう86歳。
何があってもおかしくない歳。
多少ボケて、同じことを繰り返し言ったり、さっきも聞いたことを初めて聞いたように話すけど、その他は至って元気なので、やっぱりありがたいものです。足は痛そうだけどなぁ…

父は3日前くらいから膝が痛いと言い出したみたいです。
で、
「ダメだ、歩いてくる!」
と言って、3時間くらい歩いてきちゃうんだとか。
歩いて治すとか(笑)
もう、昔の人の言うことはよく分からんです。

父は車には乗らないし、自転車にも乗らないので、テクテクと歩いて大きなAEONに行って買い物をし、重たい荷物を背負って帰ってくるのだとか。背筋はピンとしてるけれど、耳は遠いし、目もそろそろ危うい。でも、荷物背負って帰ってきて、
「あー疲れた! オレもダメだ、歳取ったなーー!」
と嘆くとか。
「あのなぁ、オヤジ。
90歳は歳とってんだよ!」
と笑う。これは正直ビックリの元気さだと思います。

いつも忘れてしまう家族の写真を今日は撮れました。
残念ながら「家族写真」って、私には殆ど無いのです。
でも、無いまま、誰かがいなくなってしまったら後悔しまくりなので、今日は忘れずにたくさん撮りました。貴重な家族写真。 

ありもので夕食を作り、皆で食卓を囲む。
父母はそれが本当に嬉しかったようで、父も母も美味しいねって夢中で食べてくれたのが印象的。

私が実家にあった大和芋で「ととろ汁」を作りました。これも、群馬式の温かいとろろ汁で、ご飯にかけて食べるのが絶品。昔から我が家にあったレシピなのですが、これは完全に私が受け継いでいます。これが本当に久しぶりの味だったようで、嬉しかった様子。

そして、我が家来客時の定番・生春巻きも、きっと父母は食べたことがないだろうと思って作りました。スイートチリソースをたいそう気に入り、美味しそうに食べた父母。良かった良かった。まだ新しい食べ物にチャレンジする気力があるのですね。

父の好きなジャガイモの味噌汁。
デパ地下で買っていった餃子と焼売。
ただそれだけの食卓なのですが、普段の倍くらい食べたのではないかと思うくらい、父母は元気に美味しそうに食べていました。美味しいと言うより「嬉しい」が先に立っているのかなぁ。

普段はこんな会話が飛び交う食卓じゃないんだろうなぁと思いつつ、でも、あと何度この時間を過ごせるのだろうと、ちょっと切なくなったりして。 何せ前述の通り、86歳と90歳の夫婦ですからね。ありがたいことに、弟が家にいてくれるので、まだ何とかやってますが、これ、普通なら両親とも老人ホーム行きでしょうし、下手をすれば介護で大変どころじゃないかと思います。

やっぱり老人。
家の中の色んな所が行き渡っていないのが分かります。
前回行った時も、ただひたすら掃除をした記憶が…
そして、そうそう、母を風呂に入れたのでした。

両親のために家を建て替えてやることも、リフォームしてやることも出来なかったけれど、こうして奥さん連れて帰って、御飯作って食べさせるくらいがせめてもの親孝行。

「孝行したい時に親はなし」と言われますが、50歳のオッサンが、今頃になってようやく少しだけ親孝行中。
来月、我が家を訪ねることを約束して、弟にも車を運転してこいと言い聞かせて帰宅。

スタッフにも、妻にも、皆、ありがとう。
この春はいろいろ気になっていることをこなしています。