「勉強は大事」です。

このところ、本当に感じます。コロナ騒ぎでも、かなりの人が情報に踊らされました。何が本当で、何が嘘で… 分からないのにどんどん拡散される情報。調べれば調べるほど深みにハマっていく人が私の周りにも数多くいました。

頭のいい人は分かっていたはずなのです。
「何もわからないのだ」
ということを。でも、何かを知りたくていろいろ調べると、当然ネガティブな情報を丸呑みにしたり、逆のトンデモ学説みたいなものを丸呑みしてしまうケースも… 

純粋な人間、真面目な人間、社会経験の浅い人間、そんな人達が、真面目が故に泥沼にハマっていく姿を多数見ました。大丈夫かな?と思いつつ、私も相手も大人なので口出しはしませんでしたが、多くの人が自己矛盾を抱えて、しかもその自己矛盾に気付かないまま善行を行っている気分に浸っていました。


私が「勉強は大事だ」というのは、もちろん若い頃の勉強、つまり受験勉強に代表される「勉強」のこと。「勉強」という行為自体は経験をしている人間としていない人間では考え方が大きく異るので、非常に重要だということです。


「勉強する」、つまり学ぶことで、人間な様々なことを知っていくのですが、逆に勉強すればするほど様々なことに疑問を持つものです。たっぷり勉強したから大満足なんて子は本来いないはずなのです。そういう子はむしろ勉強していない子です。勉強はやればやるほど深みにハマり、疑問が湧いて、探究心が止まらなくなるはずです。本当はこれでいいのです。


ただ、勉強、特に受験勉強をしっかりやってみると、多くの情報に接することになります。これらの多くの情報を「精査する」能力を身につけないと、ただ出てきた情報を全て丸呑みしないといけないことになります。そんなのは無理だし、その情報が正確なものなのかの確認も必要になってきます。入試情報や試験対策の知識などはまさにそれで、情報の一つとして活用することは結構なのですが、確証が持てる情報なのかどうかは分からない場合もありますよね。他人の言っていることを丸呑みしないのが何より大事です。そこに気づいてくるはずなのです、本当は。


いわゆる「学習経験」が少ない人間がは、何かの拍子で「新たな情報」に接すると、それだけ衝撃が大きく、そのれを簡単に信じ込む傾向があります。勉強不足であるがゆえに、びっくりするような珍説や、ありえないような情報を真面目に信じ込んでいる人もいます。長く生きていれば、そんな珍説を啓蒙しに来る昔の友人に呼び出されたりしたこともあります(笑)

思想的なものも丸呑みしてしまうのです。影響、洗脳されやすいのは特に正義感に満ち溢れた若者世代。昭和の世代なら夢中になった学生運動も、その本質を理解して活動していたのはごく一部で、ほとんど「空気」が支配していたと言われます。

勉強が大事なのは、まず最初に土台となる知識・情報を身につけるということです。ベースとなる自分が持っている情報、学んだ常識に照らし合わせれば、新しい情報を冷静に検証していく事ができます。比較対象が出来るからですね。その能力がある人間は、突発的におかしなものに飛びつかないものです。


「勉強って大事」
芸能人が突然政治的発言をしたり、世間の人でもマスコミ情報を丸呑みして、報道されるグラフや数字のおかしさに気付かなかったり、同じ政治家が矛盾する発言をしているのに気付かずに盲目的に信奉したり、論理的に破綻しているのになんだかSNSで論破している気になっている人がいたり… もうみんな不安なのは分かりますが、落ち着こうよ…って思います。何でそんな急に何かに飛びついちゃうんだろう?


センター試験・現代文レベルの論理性さえあれば変なことにはならないのに。
学生諸君。勉強しましょう。
自分で考えることが重要だということばかりが先行する教育界ですが、先人の知恵や積み重ねられた叡智をまず身につけ、そこから飛躍していくことも重要な能力であって、土台がしっかりしていればいるほど高く飛べるのも事実です。泥沼からジャンプするのは大変ですよ。